本学医薬保健研究域医学系の山田正仁教授,篠原もえ子助教らの研究グループは,認知症の早期発見・予防をめざす研究プロジェクト(なかじまプロジェクト)において,緑茶を飲む頻度と,その後の認知機能低下との関連を研究し,その結果,約5年後に認知機能が低下しているリスクが,緑茶を全く飲まない群と較べて,緑茶を週に1~6回飲む群では約1/2に,緑茶を毎日1杯以上飲む群では約1/3に減少していることを見出しました。この結果から,緑茶摂取習慣が認知機能低下に予防的効果を有する可能性が示唆され,また,緑茶に含まれる天然化合物の作用機序の解明により,有効かつ安全な認知症予防法開発につながることが期待されます。
この研究成果は5月14日午後5時(米国東部標準時間)に,米国科学誌「PLOS ONE」オンライン版に掲載されました。