このたび,本学環日本海域環境研究センターが,「越境汚染に伴う環境変動に関する国際共同研究拠点」として文部科学省共同利用・共同研究拠点(※)に認定されることとなりました。(認定期間は平成28年4月1日から平成34年3月31日)
環日本海域は,世界で最も産業・経済活動の発展が著しい,世界の中核地域の一つです。一方,急速な発展に伴う人為的要因による大気環境や海洋環境の変化が顕在化し,大気・海洋だけでなく陸域生態系からヒトの健康や社会にまでその影響が及んでいます。本センターは,環日本海域から東アジアにおける自然現象の研究・解明と人間活動により生ずる種々の環境問題の解決をめざし,環日本海域の越境汚染物質に関する挙動・生態系への影響について,国際大気海洋モニタリングネットワークを組織して調査・研究活動を続けており,東アジアの中核的研究拠点としての役割を担ってきました。
今回の拠点認定を受け,本センターは国際共同研究拠点として,環日本海域が直面する環境問題を解決し,持続可能な世界の将来環境を創成するために,大気,海洋,陸域ならびにこれらを統合した環境に関する教育・研究を推進していきます。
※文部科学省共同利用・共同研究拠点制度
大学が有する大型・最新の研究設備や大量の学術資料・データ等を,個々の大学の枠を超えて全国の研究者が共同で利用し共同研究を行う「共同利用・共同研究」を行う施設として文部科学省が認定するもの。本学では,がん進展制御研究所(平成23 年4 月認定)に引き続き,2 件目となります。
【参考リンク】環日本海域環境研究センター