受賞チームが決定いたしました!おめでとうございます!
令和4(2022)年11月13日(日)に開催した「第5回日本数学A-lympiad」には,全国20都道府県33校から84チーム313名が参加しました。数多くの皆さんに御参加いただき,誠にありがとうございました。
厳正な審査の結果,下記のとおり受賞チームを決定いたしました。
最優秀賞
開智日本橋学園高等学校
2年 古屋 秋馬 2年 髙倉 大輝 2年 坂本 隆喜 2年 佐藤 拓
優秀賞
石川県立小松高等学校
2年 清野 大地 2年 布川 莉久 2年 前野 稜 2年 南出 明洋
優良賞
学校法人清真学園清真学園高等学校
2年 野口 有紗 2年 髙田 翔瑚 2年 箕輪 真帆 2年 石山 翔
芝浦工業大学柏高等学校
2年 関 唯斗 2年 北川 博雅 2年 野村 雪月 2年 布施 慶多
横浜創学館高等学校
1年 坂上 碧 1年 木村 藍夏 1年 高橋 奈々香 1年 深川 智帆
石川県立金沢泉丘高等学校
2年 丸山 哲平 2年 松川 仁 2年 土坂 莉久 2年 笠木 藍
神戸女学院高等学部
2年 毛利 和奏 2年 石川 陽日 2年 伊藤 千春
西大和学園高等学校
1年 大木 滝平 1年 吉﨑 大裕 1年 内山 陽文 1年 羽賀 篤
西大和学園高等学校
1年 中村 真熙 1年 佐藤 陽 1年 岡 泰成 1年 木村 優花
鳥取県立鳥取西高等学校
2年 勝部 翔吾 2年 小谷 彩華 2年 中本 啓太 2年 三浦 祐一朗
鳥取県立鳥取西高等学校
2年 茶谷 太郎 2年 上田 拓海 1年 田中 陽登 2年 小山 輝純
※優良賞チームの記載順は高等学校および中等教育学校が所在する都道府県コード番号順
総評
数学を柔軟に活用しつつ社会課題を探究し「未来知」を拓く若者を讃える
実行委員長:金沢大学人間社会研究域学校教育系 教授 大谷 実
審査委員長:金沢大学人間社会研究域学校教育系 准教授 伊藤 伸也
金沢大学は,「金沢大学<グローバル>スタンダード」(KUGS)に掲げる「人類の一員として自己の使命を国際社会で積極的に果たし,知識基盤社会の中核的なリーダーとなって,常に恐れることなく現場の困難に立ち向かっていける人材の育成」を具体化し,より良い社会を築くため初等的な数学を柔軟に活用して現実の社会的課題を探究し「未来知」を切り拓く能力を競う「日本数学A-lympiad」を実施しました。年々参加校が増え,第5回には,20都道府県,33校,84チーム(313名)の参加がありました。
数理科学,数学を活用する諸科学,数学教育の研究者などからなる審査委員は,国際委員会による評価の観点を参考に,慎重にきめ細やかに審査を行いました。
今回の日本数学A-lympiadの課題は,ある地域における通行車両の制限を踏まえた最適な配送計画や,車両の再編成を提案するとともに,数学を活用してその妥当性を裏付けることを求めるものでした。
参加した各チームは,実社会で起こりうる課題の解決を求める英文テキストを読み,事象についての理解を深め数理的に捉え,前提や満たすべき条件を踏まえつつ仮定を自分たちで設定して,最適な提案に挑むとともに,数学的論拠に基づいてその妥当性を示すことに取り組みました。また,数学の問題の答案のようにするのではなく,助言者の立場から他者が読みやすく明確なレポートとすることも求められました。
入賞したチームは,最終課題に先立つ課題群から得た知見を最終課題において見事に活かしつつ,独自の仮定を設定して考察し,優れた提案と説得力あるその裏付けを兼ね備えた,読みやすくかつ読み応えあるレポートを作成しました。レポートの質が回を重ね高まってきており,今回参加したすべてのチームが,数学を柔軟に活用して答えが一意ではない現実の課題の解決に創造的に挑戦する豊かな資質・能力を発揮していることに,審査委員一同,深い感銘を受けました。
入賞したチームの栄誉とすべてのチームの健闘を讃えるとともに,「未来知」を切り拓くために,数学を活用して現実の世界的課題を探究する力を今後も発揮することを期待いたします。
金沢大学はこれからも,世界とつながりより良い社会を築く若き数理の探究者を応援するとともに,来年度開催予定の第6回日本数学A-lympiadに多数のチームが挑戦することを願っております。
表彰式
日時:令和5年3月下旬(予定)
会場:金沢市内(予定)