受賞チームが決定いたしました!おめでとうございます!
令和6(2024)年11月24日(日)に開催した「第7回日本数学A-lympiad」には,全国20都道府県42校から114チーム434名が参加しました。数多くの皆さんに御参加いただき,誠にありがとうございました。
厳正な審査の結果,下記のとおり受賞チームを決定いたしました。
最優秀賞および優秀賞を受賞した2チームは2025年3月中旬にオランダで開催される国際Math A-lympiadに日本代表として推薦・派遣します。
また,優良賞以上の受賞者には,超然特別入試(A-lympiad選抜)への出願資格を付与します。
最優秀賞
さいたま市立大宮国際中等教育学校
5年 山隅 志穂 5年 佐藤 綺南 5年 宮島 唯斗 5年 塗廣 修司
優秀賞
さいたま市立大宮国際中等教育学校
5年 藤沢 慶介 5年 山本 怜奈 5年 奥住 侑起 5年 廣田 優理
優良賞
宮城県仙台二華高等学校
2年 地主 樹 2年 関 和真 2年 山野辺 董人 2年 吉信 智之
学校法人茗溪学園茗溪学園高等学校
2年 永田 多朗 2年 福島 悠起 2年 杉野 純郎 2年 丸山 夏椿
さいたま市立大宮国際中等教育学校
4年 石井 雄貴 4年 松丸 仁輝 4年 松本 理来 4年 横山 綸
兵庫県立宝塚北高等学校
2年 水原 直紀 2年 小田 直弥 2年 伊藤 七海 2年 浅井 優作
岡山学芸館高等学校
2年 原 樹 2年 天谷 涼佑 2年 小西 祥生 2年 吉永 光玖
岡山県立岡山大安寺中等教育学校
5年 山下 武大 5年 加藤 孝一 5年 牧野 泰誠 5年 金浦 海青
岡山県立岡山大安寺中等教育学校
4年 林 悠羽 4年 石井 友紀乃 4年 秋山 晴菜 4年 光藤 杏梨
済美平成中等教育学校
4年 忽那 将臣 4年 福岡 凜太郎 4年 藤川 薫 4年 大西 秀青
審査員奨励賞
さいたま市立大宮国際中等教育学校
4年 小野 大樹 4年 上村 夏音 4年 吉田 百々菜 4年 堂本 陽路
芝浦工業大学柏高等学校
5年 長岩 朔太郎 5年 畑山 れい 5年 赤山 麟太郎 5年 山崎 倫弥
芝浦工業大学柏高等学校
5年 小林 汰良 5年 小林 風子 5年 西 悠杜 5年 東 美薫
東京学芸大学附属高等学校
1年 本橋 拓人 2年 加藤 豪 2年 緒方 希恵 2年 橋本 翔
石川県立金沢錦丘高等学校
2年 堀家 涼 2年 麦井 蓮 2年 高木 空 2年 北村 文人
石川県立金沢泉丘高等学校
2年 髙田 涼真 2年 道下 凱仁 2年 山下 堅斗 2年 符波 宗志
石川県立金沢泉丘高等学校
2年 大岩 仁史 2年 岡田 和樹 2年 北本 敬賀 2年 野路 小百合
石川県立金沢泉丘高等学校
1年 桶谷 悠貴 1年 米田 悠真 1年 大島 颯太 1年 伊東 花奏
石川県立金沢泉丘高等学校
1年 中山 璃久 1年 澤田 漣人 1年 中橋 拓希 1年 山田 陽斗
福井県立高志高等学校
2年 岡本 和也 2年 松下 千佳 2年 鶴谷 百恵 2年 岡田 羽琉
福井県立高志高等学校
2年 市川 遙一 2年 大脇 徹平 2年 藤井 郁晃 2年 松村 郁弥
※優良賞および審査員奨励賞チームの記載順は高等学校および中等教育学校が所在する都道府県コード番号順
総評
実行委員長:金沢大学人間社会研究域学校教育系 教授 大谷 実
審査委員長:金沢大学人間社会研究域学校教育系 准教授 伊藤 伸也
金沢大学は,「金沢大学<グローバル>スタンダード」において「各人の立ち位置に課された人類の一員としての自己の使命を国際社会で積極的に果たし,知識基盤社会の中核的なリーダーとなって,常に恐れることなく現場の困難に立ち向かっていける人材を育成する」ことを掲げ,高大接続において「日本数学A-lympiad」を主宰しています。これは,多様な才能を有する高校生等のチームが,数学を活用して社会的課題を探究する資質・能力を競うものです。本年の第7回大会には,20都道府県,初参加校19校を含む42校,114チーム(434名)の過去最多の参加がありました。世界大会は35回を数え,MiT (Math in Teams) という名称で社会的にも広く認識され,AI革命のもとでのSTEAM教育を通した「未来知」の創造に関して国際的に大きなインパクトを与えています。
数理科学,数学を活用する諸科学,数学教育の研究者などからなる審査委員は,国際委員会による評価の観点を参考に,慎重にきめ細やかに審査を行いました。
今回の課題は,樹木の伐採や植栽の計画を作成するとともに,根拠あるその説明を求めるものでした。
参加した各チームは,実社会で起こりうる課題の解決を求める英文テキストを読み,事象について理解を深め数理的に捉え,前提や満たすべき条件を踏まえつつ仮定を自ら設定して,最適な提案とその妥当性の検証という探究に挑みました。また,単に数学の問題の答案としてではなく,助言者の立場から他者が読みやすく明確なレポートとすることも求められました。入賞したチームは,最終課題に先立つ課題群から得た知見を最終課題において活かしつつ,数学的な表現を適切に用い数学的論拠に基づく優れた提案と論理的で説得力あるその裏付けを兼ね備えた,読みやすくかつ読み応えのあるレポートを作成しました。今回参加したすべてのチームが,答えが一意ではない社会課題の解決に数学を柔軟に活用して探究する豊かな資質・能力を発揮していることに,審査委員一同,深い感銘を受けました。
数学を核とした領域横断的な総合知を活用して社会課題を多用な才能をもつ生徒が長時間をかけてチームで探究する本コンテストは,予測困難な時代や未曾有の危機においても,超然と立ち向かう強い意志,協働による創発を通した未来知の基礎を培う能力の育成につながります。
金沢大学はこれからも世界とつながりより良い社会を築く若き数理の探究者を応援します。来年度開催予定の第8回日本数学A-lympiadに多数のチームが挑戦することを願っております。
表彰式
日時:令和7年3月25日(火)(予定)
会場:金沢市内(予定)