ベルギー ゲント大学

掲載日:2024-7-16

ゲント大学

2023年度 ヨーロッパ〈ベルギー〉

R.O.(人間社会学域地域創造学類 4年)

はじめに

私は20229~20237月までの約10か月間、ベルギーのゲント大学で留学生活を送りました。この報告書が留学を迷っている方、不安で踏み出せないという方の背中を押すことができたら嬉しいです。

留学前

私は、高校生の時から海外での生活に興味があり、漠然と「いつか留学したい」と思っていました。しかし、大学の入学と同時にコロナによる制限がかかり、留学の実現性が薄れたり、海外との関わりが少なる中で、留学に対する不安の方が大きくなり、踏み出せないままの状態が続きました。しかし、2022年度の派遣留学の二次募集の案内を見たときに、このまま大学生活を終わらせたくないという気持ちが強くなり、応募を決意しました。私は、留学の決断が遅く、TOEFLのスコア獲得や必要書類の準備などすべてがギリギリとなってしまい、留学前の準備としては不十分な状態で臨んでしまいました。もし、留学に少しでも興味がある、迷っているという方がいたらやっていて絶対に損はないので、語学の勉強から少しずつでも進めておくことをおススメします。

留学中
授業について

留学中は、週に4~5コマの授業を履修していました。留学生に特化した科目というものは少なかったように思いますが、英語で開講されている授業も多く、それらを履修するような感じでした。一定の規定内であれば自分の専門以外のコースや科目も履修することができるので、比較的自由度が高いと思います。ぜひ、シラバスを確認してみてください。座学だけでなく、プレゼンテーションやグループワークなど様々な形態で授業が構成されているので、最初は形式に慣れずに、授業についていけなかったり、思うようなコミュニケーションが取れずに悔しい思いをしました。しかし、授業を通じて交流が増えたり、仲が深まる中で徐々に解消される部分もあるので、心配しすぎなくでも大丈夫だと思います。

生活について

私は、ゲント大学の留学生寮に入ることができず現地のアパートの一室を借り、友達とルームシェアをしながら生活をしていました。土地勘もない中、日本にいる間に住まいを探さなければいけないので、とても大変でした。また、物価が高かったり、短期間の契約は歓迎されなかったりと様々な障壁が生じるので、住まいに関しては大学寮に申請ができるのかの早めの確認と、入れなかった場合には余裕をもっての部屋探しをおススメします。

留学中は、日本語学部の学生団体である「友の会」のイベントに参加したり、友達と出かけたり、パーティーに参加したりと本当に多くの出会いを通じて貴重な経験をたくさんさせてもらいました。最初は英語を話すこと自体に臆病で、現地での交流に大きな不安を抱いていましたが、どんなに拙い英語でも理解しようと耳を傾けてくれる優しい人たちばかりだったので、英語を話すことに対するハードルが徐々に低くなり、度胸や行動力がついたように思います。

旅行に行きやすいという点もベルギー留学の醍醐味だと思います。ヨーロッパの中心に位置するベルギーは、交通のアクセルが非常に良いのが特徴です。私も休日や長期休みを利用して、ヨーロッパの多くの国を旅行しました。世界の様々な景色や文化の違いを直接自分の目で見て、肌で感じることができるのは日本を出ないとできない経験であり、新しい気づきや刺激の連続でした。

最後に

ベルギーにいた10か月間は長いようで本当にあっという間でした。留学生活はキラキラした楽しいことばかりではなく、苦しくて逃げ出したくなることもたくさんありました。でも、留学を終えて真っ先に思うことは「留学に行って良かった」ということです。行動していなかったら見られなかった景色や出会えなかった人、触れることのできなかった文化や価値観など本当に多くの刺激で溢れた留学生活でした。留学を通じて本当に多くの人の温かさに触れることができました。留学に行くことを応援し、送り出してくれた家族や友達、留学を通じた多くの出会いに支えられ、留学生活を無事に終えることができました。高校生の時に漠然と思っていた「いつか」は自分で行動しないと叶えられないということをこの留学を通じて痛感しました。辛いことも苦しいことも最後には笑って話せるかけがえのない人生の財産になったと思います。留学をするという決断に踏み切れずに迷っている人も多いと思います。私もその一人でしたが、思い切ってチャレンジして後悔したことはありません。もし迷っているなら、一歩踏み出して飛び込んでみてほしいです。皆さんの留学を心から応援しています。

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