本学では,令和2年度に採択された文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」において,「融合した専門知と鋭敏な飛躍知を持つ社会変革先導人材育成プログラム」をテーマに,STEAM教育の全学展開を進めています。本学学生が一緒になって学ぶ特別プログラム「先導STEAM人材育成プログラム」の一環として,共通教育・自由履修科目(Q4・集中講義)で,融合先導知実践演習(ちょこっとマイプロジェクト)を開講し,4学域の1年次から3年次まで,22名の受講生が聴講しました。
この授業では,文理融合や分野融合による学びの価値を実感することを目的に,学域・学類,学年を超えた学生同士の相互理解や相互交流を通した学習共同体(ラーニング・コミュニティ)の形成を目標としています。さらに,学生自らが「学びの主体者」であることを認識することを強化しながら,自分自身でテーマを発見し,自らの力でアクション(「ちょこっとマイプロジェクト(ちょこプロ)」してみることを目指し,これらの学習活動を通して,「融合先導知」に必要とされる融合した専門知と鋭敏な飛躍知を修得することの意義や価値を理解し,実践できることを目標としています。
まず,事前オリエンテーションを開催し,教学マネジメントセンターの林透教授が,授業の概要や評価等に関する説明を行いました。次に,12月18日,19日に対面で,マイプロジェクト福井県・石川県地域パートナー/(株)akeru コーディネーターの村上純一郎氏,全国高校生マイプロジェクト山口県パートナー/萩市地域おこし協力隊の和泉宏氏,全国高校生マイプロジェクト山口県パートナー/大手広告代理店勤務の綿重早織氏,京都府立大学2年/マイプロジェクト全国事務局の宮内裕大氏,山口大学の山下貴弘地域連携コーディネーター(現金沢大学教学マネジメントセンター特任助教)を招き,金沢大学医薬保健学域保健学類1年の有賀千央さんをサポーターに加えて,自己理解を深め,自らチャレンジしたい実践型のプロジェクトについて計画を考え,受講生同士でフィードバックを行う,ワークショップ形式で行いました。最終日となる1月22日には,前回の授業から約1カ月の期間で実際に地域や他者を巻き込んで実践したプロジェクトの振り返り,ネクストアクションを考え共有するワークショップを,オンラインで行いました。
この授業の学修成果として,(1)分野の異なる学生と協働し,新しいアイデアを提案することができる。(2)自己理解を深めながら,挑戦力や実践力を発揮することができる。(3)実践したプロジェクトの結果を評価し,振り返りながら,次なるアクションに繋げることができる。ということを掲げていました。受講生からは,「いろんな⼈たちの意⾒を聞いて⾃分の意⾒も共有できて,考え⽅やものの⾒⽅が広がった」「学生との相互フィードバックができた,しやすい環境ができていた」「⾃分ではなかなか⾏動に踏み出せなかったことをこの授業を通して⾏えた」「楽しみながら⾃分の知らない⾃分に気づくことができた。今までの授業で⼀番アクティブだった」との声が寄せられました。
■本件に関する問合せ
教学マネジメントセンター 教授 林 透,特任助教 山下 貴弘
■関連サイト
融合した専門知と鋭敏な飛躍知を持つ社会変革先導人材育成プログラム