日本海側“初” 全国5カ所目の摂食障害支援拠点病院に指定

掲載日:2022-9-30
ニュース

このたび,金沢大学附属病院は,全国で5カ所目,日本海側では初めて摂食障害支援拠点病院(※1)としての指定を受け,10月3日から摂食障害支援センターとしての活動を開始します。

摂食障害支援センターでは,摂食障害治療支援コーディネーターを配置するなど,予防,早期発見,急性期治療,慢性期・回復期の支援など,摂食障害に対する総合的な対策を強化します。

また,保健所や学校などの医療機関以外とも連携を強化し,地域や学校への研修・啓発活動を行い,摂食障害(※2)に対する理解・支援・治療を推進していきます。


※1 摂食障害支援拠点病院
摂食障害対策の推進のため,平成26年度に厚生労働省事業として「摂食障害治療支援センター設置運営事業」が開始され,国立精神・神経医療研究センターが基幹施設(摂食障害全国支援センター)に指定された。その後,国内4カ所(宮城県,千葉県,静岡県,福岡県)に摂食障害支援拠点病院が設置された。摂食障害支援拠点病院では,行政と連携し,摂食障害の相談・治療・支援,地域の医療連携,普及啓発に活発に取り組む。これまでに設置された4県では摂食障害患者の早期の相談や受診が促され,摂食障害を診療する医療機関が増え,ネットワークが構成されるなどの成果がみられている。
※2 摂食障害
摂食障害(拒食症,過食症など)は,国内の推定患者数が約22万人といわれている。拒食症(神経性やせ症)は身体的にも重篤化しやすく,生命が脅かされる疾患である。思春期の発症が多く,予防,早期発見,急性期治療,慢性期・回復期の支援などの総合的な対策が必要であるが,専門機関が非常に限られることが課題となっている。

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