特別講演会「グローバル化時代を生きる-自文化理解・発信力の大切さ-」を実施

掲載日:2023-1-13
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12月23日,研究・社会共創推進部は,人間社会研究域人間科学系の森雅秀教授の講義「宗教芸術論」と共催で,東洋大学前学長の竹村牧男氏を招き,金沢大学特別講演会「グローバル化時代を生きる-自文化理解・発信力の大切さ-」を学生および教職員を対象に実施しました。

竹村氏は,東洋大学学長としての経験や専門分野である仏教学を基に,「鈴木大拙の禅思想」や「西田幾多郎の宗教哲学」を話題に挙げながら,現代社会の状況と高等教育における課題,国際基準の学士力について講演しました。中でもグローバル化が進展する現代社会においては,多様性に対応できるための「異文化理解・活用力」に加え,自国の文化の思想や倫理を理解する「自文化理解・発信力」が極めて重要だと述べました。さらに,金沢大学では日本文化科目が多数あることや,哲学・思想・宗教に関する業績を讃える金沢大学国際賞についても言及しつつ,「文化の根底にある思想・倫理を理解できる『世界人としての日本人』として社会に貢献する『人財』に育ってほしい」と学生に向けてメッセージを送りました。

当日は大雪の影響もあり急遽ハイブリッドで実施となりましたが,講義室には熱心な学生や教職員が多数参加し,オンライン参加も含め盛会となりました。講演後には短い時間ながらも対面参加の学生との質疑応答もあり,大変有意義な特別講演会となりました。

金沢大学国際賞

  • 講演する竹村氏
  • 講義室全体の様子
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