金沢大学国際貢献プロジェクト 「サンタ・クローチェ教会壁画修復シンポジウム」を東京と金沢で開催

掲載日:2010-6-9
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イタリアフィレンツェの「サンタ・クローチェ教会」大礼拝堂(聖十字架物語)の壁画修復プロジェクトの成果を発表する国際シンポジウム「日伊共同プロジェクトの成果と夢」が5月29日(金沢大学:金沢会場)と6月1日(イタリア文化会館:東京会場)の2会場で開催されました。東京会場では,金沢大学中村信一学長,イタリア文化会館ウンベルト・ドナーティ館長,ヴィンチェンツォ・ペトゥローネ駐日イタリア大使があいさつをし,両会場合わせて600名の研究者,学生等が参加しました。

シンポジウムは2004年から本学が進めている同プロジェクトが2010年9月に完成することを記念して開催したもので,本学フレスコ壁画研究センター長の宮下孝晴教授は,サンタ・クローチェ教会壁画修復プロジェクトの経緯と成果,角間キャンパスで当時と同じ材料,手法で復元したプロジェクトの成果を報告しました。

続いて,国立フィレンツェ修復研究所のイザベッラ・ラーピ所長,同研究所チェチリア・フロジニーニ壁画部長,サンタ・クローチェ教会ステファーニア・フスカーニ財産管理部代表,同財産管理部ジュゼッペ・デ・ミケーリ事務局長,画像データ処理会社Cultura Nuova S.r.l. 代表マッシモ・キメンティ氏らイタリアから招いた専門家5人が壁画修復の診断調査の研究成果を発表しました。サンタ・クローチェ教会壁画修復プロジェクトに関する診断・調査・修復データは,デジタルアーカイブとして近日中に本学壁画研究センターホームページで公開される予定です。

また,今年度から実施する国立フィレンツェ修復研究所との日伊共同事業「南イタリアの中世壁画群の診断調査プロジェクト」では,これまでの技術を更に発展させ,診断調査した高精細のデータを含む各種の計測記録を統合してヴィジュアルなデジタルアーカイブの作成をめざします。

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