金沢大学は,5月28日フィレンツェ国立修復研究所と「南イタリアの中世壁画群の調査・研究」に関する合意書の調印を行いました。
本学で行われた調印式は,イザベッラ・ラーピ フィレンツェ国立修復研究所所長,チェチリア・フロジニーニ同研究所壁画部長,中村信一学長,宮下孝晴フレスコ壁画研究センター長の4名が署名しました。世界的レベルの研究拠点文理融合型のフレスコ壁画研究センターを本年4月に設立し,フィレンツェ国立修復研究所をイタリア共和国の研究拠点として,平成25年度までの4年計画で事業を開始します。
本プロジェクトは北イタリアと比較して文化遺産の修復・保存が大きく遅れている南イタリアに点在する中世壁画群を最先端の科学テクノロジーを導入し診断調査と壁画の現状を多角的かつ高精細のデジタルデータで記録するデジタルアーカイブの形成をめざします 。さらに,日伊が連携して壁画診断調査に関わる新たな保存科学技術を開発,世界遺産の保存に貢献するとともに大学のグローバルな研究・教育に継続発展させます
また,調印式に先立ち,金沢と東京で開催された「サンタ・クローチェ教会壁画修復シンポジウム」で成果発表した教会及びイタリア国立修復研究所等の5名は中村学長を表敬し,壁画修復プロジェクトの感謝と新プロジェクトへの期待,日伊のさらなる協力関係を築いていくことを誓いました。
金沢大学国際貢献事業「日伊共同研究プロジェクト」合意書に調印
掲載日:2010-6-1
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