金沢大学が科学技術振興調整費を得て実施する「能登里山マイスター」養成プログラム4期生の入講式が4月10日,石川県珠洲市の里山マイスター能登学舎で行われました。
東京や広島など県外からの移住組6人を含む4期生25人と聴講生1人が,環境に配慮した農林水産業や地域活性化のリーダーを目指します。
同プログラムは能登半島で生態学と環境配慮型の農業などを2年間のカリキュラムで学び,一次産品に二次(加工),三次(サービス)の付加価値をつけるビジネスセンスを身につける人材を養成します。まず,桜井勝理事が,「能登の豊かな地域資源をもとに,個性ある発想と科学的手法で新しい価値観を作り上げていただきたい。マイスターの若者がアイディアを凝らせば,能登は確実に変わると信じている」と式辞を述べました。そして,4期生を代表して米田由美さんが,「この魅力的な能登の風土を守りながら,能登に生きるために自分たちができることをこの2年間で知識や技術を学びながらで見つけたい」と宣誓しました。それに対し,3期生を代表して大黒美憲さんが「最後まで自分の目標を忘れずに,自分で考え行動することが,能登の振興を担う人材となることにつながる。高い志を持って,楽しく,充実した2年間になるように一緒にがんばりましょう」と4期生を歓迎しました。
新しく入った4期生は土曜日の講座を中心に,生態学や農業,ツーリズム,ブランド戦略など,2年間で50単位相当を学びます。
能登里山マイスター入講式を挙行
掲載日:2010-4-12
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