3月20日および21日, 金沢東急ホテルを会場としてInternational Conference on Tourism Sciencesべナノ (ICTS2023)を開催しました。これはICTS2023実行委員会が主催, 人間社会研究域附属先端観光科学研究センターが共催して開いた初めての観光科学国際会議で, “Digital Transformation toward COVID-19 and Beyond”をテーマに, 観光科学の新たな潮流と変革を議論しました。
開会セレモニーでは, 国連世界観光機関(UNWTO)駐日事務所長・本保芳明氏の開会あいさつ,イリディオ・シメネス・ダ・コスタ駐日東ティモール特命全権大使からのあいさつに続き, 東ティモール大統領補佐官ヘルダー・ロペス氏から記念講演がありました。また, 国際ツーリズム団体であるAdventure Travel Trade Association(ATTA)のハンナ・ピアソン氏からの講演動画, 東京電機大学の高田和幸教授, 本学の融合研究域融合科学系の堤敦朗教授による基調講演が行われました。全体で4つの招待講演, 23の口頭発表, 25のポスター発表があり, 感染リスクへの対応,観光の持続可能性,バーチャルツーリズムにおける真正性, 観光体験の変容などに関する先進的で幅広い研究報告がありました。閉会セレモニーでは優秀発表賞が表彰されました。
会場には日本国内や台湾, インドネシアなどの海外から, 観光関係者, 学術関係者, 研究者, 政策立案者, コンサルタント, 実務者, 政府関係者, 大学院生などが集まり, オンラインを含めて2日間で延べ120名が参加しました。本国際会議は今回が第1回目の開催となり, 今後毎年同じ時期に金沢での継続開催が予定されています。
金沢大学人間社会研究域附属先端観光科学研究センターは,今後より研究を深めるために2023年4月1日をもって金沢大学先端観光科学研究所へと組織変更し,今後のICTSの継続開催を引き継ぐほか,ますますの観光の促進と地域の発展に寄与することを目指します。