理工研究域自然システム学系の木矢剛智特任助教と東京大学,玉川大学の研究グループは,ニホンミツバチの働き蜂が,巣内に侵入したオオスズメバチに対して,「集団で取り囲み,発熱して蒸し殺す」という特徴的な攻撃行動(熱殺蜂球形成)をとる際,脳で高次中枢(キノコ体)の一部の神経細胞が興奮していることを発見。論文「Detection of Neural Activity in the Brains of Japanese Honeybee Workers during the Formation of a ‘Hot Defensive Bee Ball’ 」が米国科学誌『PLoS ONE』(オンライン版 3月15日)に掲載されました。
今後,動物の脳の高次中枢の働きの理解が深まるなど基礎生物学への貢献や,ニホンミツバチが天敵に対して示す効果的な防衛行動の脳機能を明らかにし,その遺伝資源としての資質を検討することで,養蜂に適した在来種の作出も期待されます。
ニホンミツバチの高温攻撃 脳神経興奮を確認
掲載日:2012-3-15
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