「中沢正隆理事2023JapanPrize受賞記念特別講演会」を開催

掲載日:2023-8-1
ニュース

 7月20日,金沢大学博士研究人材支援・研究力強化戦略プロジェクト(HaKaSe⁺)は,KU博士キャリアセッション2023第1弾×第5回次世代三々塾として,特別講演会「世界に通用する研究者・技術者になるために」を開催しました。
 この講演会は,本学工学部の出身で,インターネット社会を支える長距離・大容量の光通信システム実現の立役者である中沢正隆理事が2023 Japan Prize(日本国際賞)という権威ある賞を受賞したことを記念して開催したもので,当日の会場には,学士,修士,博士の全ての課程の学生および教職員を合わせて約90名が参加したほか,同時配信のオンラインでも約80名の参加者がありました。
 和田隆志学長の開会あいさつの後,中沢理事の講演では,金沢大学在学時代の話から始まり,自身の研究開発テーマに関する内容,受賞の理由となった半導体レーザー励起光増幅器の開発の内容とその開発がもたらした世界的な貢献,新たな光伝送技術の研究開発への挑戦について語られ,最後に若い人へのメッセージとして「『のめりこむ』ことが大切」,「やってくる『その時』のためにいつも刀を研げ」,「人の後を追うな,新しく夢のある研究を目指し,継続せよ」などの力強いアドバイスがありました。
 講演後に行われた中沢理事と本学大学院生との座談会では,「この分野に興味を持った理由は?」,「他の研究者との協働のために必要なことは?」「企業から大学に移ると決めた動機は?」といった質問の一つ一つに対し,中沢理事から後輩学生への思いを込めた丁寧な回答があり,参加者は熱心に聞き入っていました。
 最後に,ファシリテーターの森本章治理事が,「博士号があれば,中沢理事のように世界のどこでも活躍できる。博士号は研究者・技術者として皆さんが向こう40~50年を生き抜くためのパスポートである。本学学生の皆さんも未来を拓くため,博士号を取得してほしい」と締めくくりました。

  • 中沢理事
  • 中沢理事と大学院生との座談会
  • 講演では,金沢大学在学中の思い出も語られた
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