8月2日,人間社会研究域附属グローバル文化・社会研究センターは「社会変革のアクチュアリティ」と題して,角間キャンパスでキックオフシンポジウムを実施し,石川県内外の研究者,教員,学生など,約80名が参加しました。
このセンターは「グローバル化・デジタル化の進展する現代社会を人文科学・社会科学の観点から考察し,諸課題の解決や社会変革の方向性を示す」ことを目指して,本年4月に設置しました。現在は「越境文化」「グローバル・レジリエンス」および「デジタル社会構造・変革」の3研究部門11領域で研究を進めています。
シンポジウムでは,はじめに山岸雅子理事からセンターへの期待を込めたあいさつがあり,杉山欣也センター長からセンターの概要説明がありました。
続いて,慶應義塾大学総合政策学部の小熊英二教授による「日本の働き方と二重構造―国際比較とジェンダーの視点をまじえて」と題した基調講演や,各研究部門長による各研究部門の主眼と方向性についての講演があり,参加者にとって,センターや人文科学・社会科学研究の範囲の広さ・深さを垣間見る機会となりました。
会場では,演者と参加者の間はもちろん,参加者間においても活発な意見交換を行う姿も見られ,今後のセンターの活動に弾みをつける有意義なシンポジウムとなりました。