8月25日,先端科学・社会共創推進機構人材育成グループは,Project:AERUの一環で,株式会社TOP(福井県越前市)と連携し,福井県越前市で地域の方に対して小型EV活用の実現に向けたヒアリングを実施し,本学学生4名が参加しました。
本連携事業では,令和5年1月に「北陸新幹線越前たけふ駅周辺における小型EV活用」をテーマに学生と同社社員が意見交換しました。2月には越前市に赴き,小型EVを試乗しながら駅周辺を巡り,3月には同社社員や越前市に向けて小型EVの活用プランを発表しています。
今回は,まず越前市役所を訪れ,観光誘客課,地域交通課および産業政策課から越前市の特徴や課題,今後の政策について説明を受けるとともに市内の移動手段について意見交換しました。次いで訪問した紫ゆかりの館では,品川満館長が紫式部が過ごした越前での暮らしを紹介し,学生らは同館を訪れる観光客の属性や交通手段について質問しました。また道の駅越前たけふでは,谷口敏和駅長から道の駅の展望や小型EVに期待することについて説明を受けました。続いて,越前和紙の里卯立の工芸館では,紙漉きを見学するとともに清水昌夫館長から観光客の観光目的について説明を受け,学生らは越前市の文化資源について理解を深めました。
最後に,株式会社TOPを訪問し,先端科学・社会共創推進機構の篠田隆行准教授のファシリテートの下,参加学生と同社社員が市内の道路状況,文化資源の魅力などを踏まえながら意見交換しました。「誰を対象としてサービスを提供していくのかを決める必要がある」「レンタカーより乗りたくなる強みや魅力を発信することが重要」「新幹線の新駅や紫式部を扱う来年の大河ドラマを考えると観光客が増えるのではないか」など各自アイデアを出し合い,越前市における小型EVの活用についてイメージを膨らませました。
今回の参加学生は,今後も地域の実情を踏まえた小型EV活用の実現について検討していきます。