9月7日,サテライト・プラザにて公開講座「城と歴史を活かしたまちづくり-秋編-」を実施し,50代から70代の12名が参加しました。
はじめに,講師の伊藤悟金沢大学名誉教授が「金沢の景観変容ー街の移り変わりー」をテーマに地理写真の特性とその普及について講義し,明治末期から昭和初期の寺町台・卯辰山から見た金沢の景観を写真で示しました。
続いて,株式会社東洋設計の上坂達朗副技術センター長が,総構・用水・川を中心とした金沢の過去の景観を写真で紹介し,現在の景観との違いを解説しました。
その後フィールドワークに出発した一行は,南町を始点に金沢市中心部から卯辰山,宝泉寺境内展望点などを巡り,過去の景観の写真と目の前に広がる街全体の眺望を見比べ,両講師の解説を受けながら街の変容を確認していきました。
受講生からは「金沢の変化,発展を理解することができた」「史料が興味深いもので,出典が分かってよかった」といった感想が寄せられ,金沢の街の変化に対する認識を新たにしたようでした。
講師:金沢大学名誉教授 伊藤 悟
株式会社東洋設計副技術センター長 上坂 達朗