9月30日,サテライト・プラザにて公開講座「ドイツ中世都市の手工業者の世界」を実施し,高校生から70代までの25名が参加しました。
はじめに,講師の人間社会研究域人文学系の田中俊之教授は「ツンフト支配体制の成立」をテーマに,14・15世紀の都市経済を支えた手工業と手工業者連帯による都市自治について講義しました。続いて「名誉が苛む手工業者世界」をテーマに,序列化された手工業世界でしばしば生じた紛争の解決プロセスで表出する名誉観念に注目し,解説しました。
受講生からは「時代は変わっても社会的地位や名誉に対する関心は共通なのだと感じた」「日本の歴史の流れと重なる点があるなど新しい知見を得ることができた」といった感想がありました。
講師:人間社会研究域人文学系教授 田中 俊之