10月28日,第60回金大祭において,本学名誉博士の宮本憲一先生(元滋賀大学長,滋賀大学名誉教授,大阪市立大学名誉教授)による講演会を開催しました。
宮本先生は,環境経済学をはじめ,財政学,地方財政論,地域経済学,自治論など多くの分野での日本における第一人者であるほか,本学へ1万点以上の図書と数万点におよぶ資料を寄贈されており,本学の発展に多大な貢献をいただいております。それらの図書および資料は中央図書館に「宮本文庫」として収蔵されています。
本講演会は人間社会研究域経済学経営学系の碇山洋教授を中心とした研究グループによる「宮本経済学の再評価と継承」の出版を記念して開催したもので,教職員・学生ら約90名が参加しました。
宮本先生は「環境政策の歴史から考える世界の未来像」と題して講演され,自身の思想・理論の形成史から,戦後の公害・環境問題の歴史とそれに対応した環境政策の展開について縦横に語られました。
講演後には,寺西俊一氏(日本環境会議理事長,一橋大学名誉教授)との対談がありました。学都・金沢の風土・環境が宮本先生の思想形成に与えた影響や,「共同社会的条件の政治経済学」の体系とその意義などについて触れられ,参加者は興味深く聞き入っていました。
また,講演会の前には和田隆志学長と懇談が行われ,本学の四高時代からの融合的な研究の歴史と今後の発展に関して有意義な意見交換が行われました。
第60回金大祭で本学名誉博士 宮本憲一先生が講演
掲載日:2023-11-2
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