本学は,大学憲章に掲げる「地域と世界に開かれた教育重視の研究大学」という基本理念に立脚して,世界中が急激に変化する中,希望ある社会に向けて,人類の英知を融合した「総合知」により現代の課題解決を先導するとともに,未来の課題を探求し克服する知恵である「未来知」により,国際社会の中核的リーダーとなる「金沢大学ブランド」人材を育成し,社会に貢献する不断の改革を続けています。
本学のメインキャンパスである角間キャンパスは,平成元(1989)年の総合移転開始から 34 年が経過し,施設・設備の老朽化が進行しています。また,大学は,時代と共に教育研究活動が高度化・多機能化している中で,地域において,イノベーション・産業振興のハブ,人材育成の拠点といった機能を担うとともに,防災,地域医療,カーボンニュートラルに向けた脱炭素化等の拠点として機能強化が求められています。
この度,本学の活動の基盤となるキャンパスの将来構想について,新たな視点として,「ハード面を中心とした計画からの脱却」と「学内のみならず広く卒業生,地域の住民や企業,地方公共団体等の方々との連携」を取り入れた,「角間キャンパスマスタープラン~多様なステークホルダーと目指す『未来社会の共創拠点』~」を策定しました。
マスタープランでは,多様なステークホルダーの皆様と共に,未来志向で創造的な活動ができる「未来社会の共創拠点」へとソフト・ハードの両面から転換させ,「キャンパスの質および魅力の向上」を図ることで,市民に開かれ地域と一体となった「まち」のようなキャンパスの実現を目指していくこととしています。
本学は,角間キャンパスのみならず,宝町・鶴間キャンパス,平和町地区等を視野に入れながら,さらなる発展に資する文理医融合による社会的インパクトを与える非連続的なイノベーションの世界的拠点の形成に向けて,一体的に取り組みを進めることとしております。その上で,構成員一人ひとりが対外的には本学の代表である責任と自覚の下,未来志向で挑戦を続けていくことに加え,多様なステークホルダーの理解と共感を得ながら,実現に向けて一体感をもって取り組んでまいります。
今後も引き続き,皆様から本学へのご支援・ご協力を賜りますよう,お願いいたします。
「未来社会の共創拠点」に向けた角間キャンパスマスタープランを策定
掲載日:2023-12-18
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