12月26日,中央図書館および資料館にて,公開講座「金沢大学構内遺跡から過去を知る-角間遺跡の遺構・遺物から見た先史・古代の文化と信仰-」を実施し,高校生から80代までの25名が参加しました。
はじめに,資料館の松永篤知特任助教が,北陸地方の教育機関所属博物館では唯一の指定施設(博物館法上の博物館)である本学資料館の成り立ちや所蔵品について紹介しました。続いて,金沢大学の各キャンパスに遺跡が存在することに触れ,角間遺跡の出土品から縄文時代や平安時代の文化・信仰について解説しました。
その後,一行は資料館展示室を見学しました。講師が,本講座のために特設された展示を中心に資料の特徴や所蔵の経緯について説明し,大学構内に千年以上前の遺産が多数眠っていたことを明らかにしました。
受講生からは「先史や古代の遺物には,当時の人々のさまざまな思想が込められていたことを知ることができた」「角間,宝町・鶴間キャンパスにいろいろな物が埋まっていることが興味深く,自分の住んでいる所はどうなのか気になった」といった感想があり,遺構や遺物を通して当時の人々の暮らしぶりを想像する機会となったようでした。
講師:資料館 特任助教 松永 篤知