5月11日,かくまちプラザにて公開講座「がん研究の基礎」を開催し,10代から70代の20名が参加しました。
はじめに,がん進展制御研究所所長の鈴木健之教授から挨拶があり,研究所の理念や沿革を紹介しました。また,ナノ生命科学研究所の平尾敦教授が,「がん・栄養・代謝~がんと宿主,それぞれの生存戦略~」を演題に,「食生活とがんリスク」「がん細胞の栄養代謝と生存戦略」「がん細胞が身体(宿主)の栄養代謝に及ぼす影響」について解説し,高校生を対象としたがん研究早期体験プログラム「がん研EEP」についても動画を使って紹介しました。
質疑応答では,化学療法の副作用やセカンドオピニオン,悪液質などについての質問や説明があり,講演内容の理解が深まりました。受講生からは,「がん研EEPにも参加してみたい」「酒を毎日飲むのが楽しみだが少し控えたい」などの感想があり,本講座を通してがん研究がより身近に感じられたようでした。
全3回の講座を通して,がん研究の基礎から最新のトピックスまで分かりやすく紹介し, がんの知識や情報を社会に発信していきます。
講師:がん進展制御研究所 所長 鈴木 健之
ナノ生命科学研究所 教授 平尾 敦