本学は,令和2年度に文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業(DP)」に採択され,「融合した専門知と鋭敏な飛躍知を持つ社会変革先導人材育成プログラム」に取り組んでいます。同プログラムでは,令和3年度以降,全学域学生を対象に文理融合教育を実践する特別プログラム「先導STEAM人材育成プログラム(KU-STEAM)」を展開しており,令和5年度に初めての修了者を輩出しました。修了者は令和6年7月時点で274名に達しています。
7月30日,修了者の学生を招いて,「先導STETAM人材育成プログラム(KU-STEAM)修了者との懇談会」を実施しました。懇談会には,融合・人間社会・理工の各学域から4名の修了者が参加し,森本教育担当理事,教学マネジメントセンター長の尾島副学長およびKU-STEAMの開発を担当する教学マネジメントセンター教員に,本プログラムを通して得た学びや気づきを発表し,今後の学修や卒業後の進路への生かし方,プログラム改善などについて意見を交わしました。
KU-STEAMの受講を通じて修了者からは,「学域・学類を越えた,価値観やバックグラウンドの異なる学生との交流」「地域に根差した企業で実践する面白さ」「失敗から得る気づきと挑戦・実践力」「自分の知らないことや苦手なことにも挑戦してみることで得る興味や関心」などの学びを得たとの意見があり,本プログラムでの学びの価値を改めて認識する機会となりました。
KU-STEAMは,自身の専門分野に軸足を置きながら,積極的に他分野の知見を深め,異分野・異文化協働を実践することによって未来課題の解決に挑戦する,先導STEAM人材の育成を目的としています。今後も,STEAM教育・文理融合教育を一層推進し,社会課題に対し新たな価値を創出できる人材の育成・輩出に取り組んでいきます。