11月6日,主に中堅職員を対象として,「-未来を切り開く心の力-レジリエンス向上研修」を開催しました。
レジリエンス(resilience)とは,心理的な回復力や適応力,ストレスや変化に対する柔軟性,さらには力強く成長する能力を意味します。大学を取り巻く諸情勢が大きく変化する中,大学が行う業務は年々高度化・複雑化し,事務系職員の職務においても同様で,日々の業務で役割の高度化が求められています。その状況下においても,一人ひとりが心の健康を維持しながらパフォーマンスを最大に発揮し,予期しない困難に適応するために必要なレジリエンスの向上を目的として行われました。
研修では,諸情勢の変化や中堅職員に期待される役割を踏まえ,これまでの経験を振り返るワークをグループで行い,価値観診断を用いて自身のモチベーションの源となる強みを確認しました。さらに出来事に対する柔軟な考え方や感情の対処法などについて学び,レジリエンスを高めるための具体的な取り組みをグループごとに検討し発表を行いました。
セミナー終了後には,「自分の強みや大切にしたい価値観に気づくことができた」「一つの出来事でも多面的な見方があり,思考の柔軟性を高めることの重要性を学んだ」「完璧を求めすぎないことや,他人に助けを求めることもレジリエンスの力というのが印象的だった」などの感想が聞かれ,有意義な機会となりました。
本学では,今後もレジリエンスの涵養・向上を図ることで,負担を感じすぎることなく変化に適応し,困難を成長に繋げ活躍する職員の育成を推進していきます。