11月19日,ホテル日航金沢にて,第5回鈴木大拙-西田幾多郎記念金沢大学国際賞授賞式および記念講演会を開催し,学内外から約100名が参加しました。
本国際賞は,本学にゆかりを持つ鈴木大拙と西田幾多郎にちなみ,故 臼井溢氏(1964年金沢大学医学部卒業)のご篤志を原資として,哲学・思想・宗教を中心とする分野で国際的に卓越した業績を挙げた研究者を顕彰し,これにより,当該分野の研究の一層の発展を促すとともに,次代を担う若手研究者に対して大きな学問的刺激を与えることを目的として,2017年6月に創設したものです。
第5回受賞者のジョン・C・マラルド氏(ノースフロリダ大学名誉教授)は,長年,鈴木大拙、西田幾多郎両氏の研究に取り組み,日本哲学研究の国際化と発展に多大なる貢献をされていることが高く評価されました。授賞式では,受賞者へ楯,副賞および記念品が贈呈されました。
マラルド氏の記念講演会では,氏自身が鈴木大拙と西田幾多郎を知るに至った経緯を交え,現代社会における西田哲学の応用についての考察が語られ,参加者からは質問や感想が寄せられました。