4月16日,サテライト・プラザにて公開講座「百万石を支えた辰巳用水」を開講しました(全6回)。
初回は,東京大学の玉井信行名誉教授(元金沢大学教授)が「辰巳用水の特徴」と題して講演しました。はじめに,用水の地形的特徴を類型化し,台地上に建設された用水の例として辰巳用水・玉川上水・仙台の四ツ谷用水をあげ,扇状地上を流れる鞍月用水・七ケ用水と比較。次に,辰巳用水の特徴を多面性の観点から考察し,逆サイフォンで金沢城に入った水が防火用水や生活用水として機能したかを,送水量の算出値や金沢城絵図を基に解説しました。続いて,用水の分流の歴史的変遷をたどり,用水と町のつながりを考えました。
主任講師 池本敏和(理工研究域環境デザイン学系講師)