10月1日,サテライト・プラザにて,ミニ講演「加賀藩領を支えた十村たち」を開催しました。
講演では,人間社会研究域歴史言語文化学系の上田長生准教授が百万石の実態や加賀藩の農村の仕組みについて説明。その後,当時の古文書や地図などを読み解きながら,前田利常が実施した改作法や十村(とむら)と呼ばれる有力農民による「農業の奨励・村廻り・用水の点検整備・田地割の管理・新田検地・十村代官・十村の階層」などの農村支配実態について詳細に解説しました。最後に,寄合を行った「十村相談所」の実情を古文書から明らかにしました。受講者から数多くの質問があり,関心の高さがうかがえました。