11月7日,自然科学大講義棟にて,2016年ノーベル化学賞を受賞した,本学のリサーチプロフェッサー(招へい型)(※1)のジャン=ピエール・ソヴァージュ先生による特別講演会を開催し,本学の学生約150名が参加しました。これは,本学独自の取り組みである超然プロジェクト(※2)「超分子による革新的マテリアル開発の拠点形成」の一環として実施したもの。
本講演会では,山崎光悦学長のあいさつの後,ジャン=ピエール・ソヴァージュ先生が「Chemically,electrochemically and photochemically driven molecular machines」と題し,2016年ノーベル化学賞受賞の対象となった分子機械(※3)について講演。ノーベル賞受賞者の講演を聴講できる貴重な機会に参加した学生は興味深く耳を傾け,その後の質疑応答では活発な意見交換が行われました。
※1 リサーチプロフェッサー:優れた研究力を有する教員を確保するとともに研究に専念する環境を整備し,本学全体の研究力強化を図るためのリサーチプロフェッサー制度に基づき任命されるもの。招へい型,登用型,若手型の3つがあり,招へい型は,極めて顕著な業績を有する国内外の研究者を招へいする際に適用されます。
※2 超然プロジェクト:本学の優位性のある研究領域を核とした世界的な研究拠点を形成するための取り組み
※3 分子機械:分子でできた極めて小さな機械。大きさは髪の毛の太さの10万分の1程度のナノメートルサイズ(ナノは10億分の1)