2月10日から12日の3日間にわたり,地域「超」体験プログラムが南砺市・五箇山で行われ,留学生を含む学生27名が参加しました。
共通教育科目「地域『超』体験プログラム」は,事前講義(3回),合宿(2泊3日),事後講義(1回),最終レポート作成・提出で構成されています。己を鍛え,己を磨き続ける学生生活を送るために,仲間と苦楽を共にする環境下で,知力・精神力の重要性と多様な価値観の存在,社会の構成員の一人であることを認識することで「人間力」の強化を目指すものです。
1日目は相倉合掌集落内にある本学の五箇山セミナーハウスにおいて雪かきをした後,大竹茂樹理事や地域で働く方からの講義がありました。また,郷土芸能体験では,南砺平高校郷土芸能部の部員から「麦屋節」を教わり,地域の芸能を守る素晴らしさを感じ取りました。2日目はかんじき体験により,一歩一歩雪を踏みしめながら進むことで雪深い暮らしの大変さを身をもって体験。午後は山崎光悦学長の講義の後,民泊体験で五箇山の住民らと生活を共にし,家事や作業を手伝い,直接会話をすることで地域への理解をより深めました。3日目の合宿最終日の民泊報告会では,学生から「五箇山の人々の温かさに触れた」「地域をより理解することが国際化につながる」などの報告があり,地域の方々の愛情と親切に感謝して,それに応えるために自分に何ができるかを考える良い機会となったようです。民泊報告会には,南砺市の田中幹夫市長も臨席し,学生たちに温かいメッセージを送りました。報告会後には国指定重要文化財・岩瀬家(合掌造り)を見学し,あらためて五箇山地区の歴史や当時の和紙・養蚕・塩硝づくりの様子などに思いをはせました。