5月20日,サテライト・プラザにて公開講座「城と歴史を活かしたまちづくり」を開講しました。
はじめに,人間社会研究域人間科学系の伊藤悟教授が,金沢のまちづくりにおける課題である歴史的な環境の維持・向上と後世への継承の重要性について講義しました。続いて,NPO法人「城郭遺産による街づくり協議会」の理事長を務める滋賀県立大学の中井均教授が,「城と歴史を活かしたまちづくり」と題して加賀藩主前田家の墓所を含めた全国の大名墓の形態と特徴について,株式会社東京地図研究所の原島克則氏が,「野田山の地形について」と題して地形学的観点から加賀藩前田家が野田山に墓所を構えることになった経緯について,それぞれ解説しました。
午後は,実際に野田山墓地内の加賀藩主前田家墓所,加賀八家墓所などを訪れ,墳墓や墓碑の形態,当時の前田家を取り巻く状況などについての解説を聞きながら,3時間半を超えるフィールドワークを行いました。
受講者たちは,熱心に説明を聞きながら野田山と加賀藩前田家にまつわる歴史的知識を深めました。
講師:人間社会研究域人間科学系 教授 伊藤 悟
NPO法人「城郭遺産による街づくり協議会」理事長,滋賀県立大学教授 中井 均
株式会社東京地図研究所 執行役員 原島 克則