6月5日,石川県能登町において金沢大学理工学域能登海洋水産センター設立記念行事を挙行し,山崎光悦金沢大学長,持木一茂能登町長をはじめ,加賀谷次朗文部科学省高等教育局専門教育課課長補佐,岩渕明岩手大学長のほか,石川県議会議員,石川県や能登町の関係者など約120名が出席しました。
本センターは,平成28年7月に本学と能登町が締結した「人づくり・海づくり協定」を基に,同町の多大な支援を得て,九十九湾沿岸に新設されたもの。能登の豊かな里海を生かし,魚類の養殖技術の研究推進により地元の水産業の発展に貢献するとともに,理工学域生命理工学類海洋生物資源コースの教育・研究等の拠点として活用することで,地域ひいては世界の水産業に貢献できる人材の育成を目指します。
記念式では,山崎金沢大学長と持木能登町長による式辞に始まり,来賓祝辞,工事経過報告の後,列席者代表と地元園児によるテープカットが行われ,本センターの完成を祝いました。また式典後には,本センターの見学やトラフグの仔魚の放流が行われました。
その後,ホテルのときんぷらに会場を移し,山内晧平金沢大学客員教授(北海道大学名誉教授)による「水産による地域振興 -金沢大学能登海洋水産センターを核として-」と題した記念講演会が行われ,山内客員教授が全国各地で取り組む水産による地域イノベーションの事例を紹介し活発な質疑応答がありました。
最後に行われた記念祝賀会では,岩渕岩手大学長や石川県議会議員の方々からの祝辞の後,地元の御船太鼓保存会による祝い太鼓と元大相撲力士・能登櫻による相撲甚句が披露され,能登の風土のように和やかな雰囲気の中,大盛況のうちに本記念行事が終了しました。