金沢大学は,独立行政法人国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業(草の根パートナー型)に採択された「ベトナム国・枯葉剤/ダイオキシン濃厚汚染地区における低体重児の発育改善プロジェクト」を開始しました。
本プロジェクトは,ベトナム戦争時に枯れ葉剤によって汚染された濃厚汚染地区の一つであるビンディン省フーカット県において,戦後40年以上経過した現在においても枯れ葉剤に含まれていたダイオキシン類の影響下にある低体重児の発育改善を現地の医療関係者等の人材育成を通して支援するものであり,ダイオキシンの影響を踏まえた母子保健活動が自立的かつ継続的に実施されることを目指し,城戸照彦金沢大学客員教授(本プロジェクト申請当時:医薬保健研究域保健学系・教授)の研究グループが3年間の予定で実施します。
8月21日,角間キャンパスにおいて,本プロジェクトの開始式が行われ,本学から山崎光悦学長,城戸客員教授が,JICA北陸から菊地和彦所長が出席しました。
開始式では,山崎学長と菊地所長が抱負を述べた後,6月に本学,JICA,フーカット県人民委員会保健局,フーカット県立医療センターの4者で取り交わした本プロジェクトに関する合意書が披露されました。