9月13日から15日の3日間にわたり,日本人学生と外国人留学生が能登の里山里海を巡る「能登の世界農業遺産を学ぶスタディ・ツアー」(共通教育科目(自由履修科目)・大学コンソーシアム石川シティカレッジ開講科目)を実施し,学内外から16人が参加しました。
本ツアーは,平成23年6月に世界農業遺産(GIAHS)(※)に認定された能登地域の里山里海を巡り実際に現地の人々から学ぶことで,能登の歴史や文化,人々の営みを理解し,これからの持続可能な社会づくりの可能性を探ることを目的に,2019年度能登キャンパス構想推進協議会の国際発信力ならびにSDGs強化推進事業の助成を受けて実施しました。
学生らは,世界農業遺産の構成要素である雨の宮古墳群(中能登町),輪島塗の生産現場,白米千枚田(輪島市),キリコ祭り(珠洲市),小木漁港(能登町),宝達山(宝達志水町)などを訪れ,それぞれの訪問先で現地の人々へのヒアリングを行い,能登の歴史や文化,自然と共生する人々の生活に理解を深めました。
また,今回参加したインドネシア,ベトナム,中国,ケニア出身の外国人留学生らは,ツアー中,自国の伝統的な文化や産業,風習などと比較しながら,能登の里山里海の生物と文化の多様性を学ぶとともに,それぞれの母国語で動画による魅力発信に挑戦しました。
作成した動画は,外国人留学生や日本人学生が母国語で能登の魅力を発信する「Noto Tube」からご覧いただけます。
※ 世界農業遺産(GIAHS)
正式名称は「世界重要農業資産システム(Globally Important Agricultural Heritage Systems)」。世界の特筆すべき伝統的農業,文化,生物多様性を保全しながら持続的発展を目指し,国連食糧農業機関(FAO)が平成14年に始めた認定制度。平成23年6月に,「能登の里山里海」と「佐渡のトキと共生する里山」が日本で初めて認定されました。
◆ツアーのダイジェスト動画◆