11月9日,医薬保健学域薬学類・創薬科学類附属薬用植物園にて,公開講座「石川県の薬草資源を学ぶ2~『シャクヤク』について~」を開講しました。
はじめに医薬保健研究域薬学系の佐々木陽平准教授がシャクヤクの特徴,薬としての「芍薬」について講義した後,受講生らは薬用植物園でシャクヤクの株の植え付け体験と根の収穫体験を行いました。薬用種と園芸種のうち,植え付け作業は園芸種で,収穫作業は漢方薬の材料に用いられる薬用種で実施。作業を行いながら,薬用植物園においては除草剤や防虫剤を一切使用していないことや,手作業でシャクヤクの株を長い畝に植えていくこと,収穫可能な約20cmに生長するまでに7年以上を要することなど,受講生らはシャクヤクの栽培に多くの手間が掛かっていることを学びました。
作業後には,薬用植物園で育てた鷹の爪を使用したオリジナル茶「とうがらし梅茶」を味わい,作業の疲れを癒しました。
受講生からは「一年を通して栽培・管理に携わってみたい」との感想も聞かれ,薬用植物の魅力を知る充実した機会になりました。
講 師:医薬保健研究域薬学系 准教授 佐々木 陽平
医薬保健研究域薬学系 助教 安藤 広和
会 場:医薬保健学域薬学類・創薬科学類附属薬用植物園