10月8日,がん研究所で重点戦略経費(研究活性化推進経費)の課題「がん医学・工学テクノロジー連携によるがん分子標的治療法開発のための拠点形成」に関わる第1回のキックオフミーティングが開かれました。 ミーティングでは,環日本海域環境研究センターから3名,理工研究域自然システム学系から1名,がん研究所から3名の教員による研究の紹介が行われました。
この課題は,環日本海域環境研究センターならびに自然システム学系でバイオエンジニアリングを専門とする研究者と,がん研究所のがんの基礎・臨床研究を専門とする研究者,両者の協力・連携を基盤とするものです。この連携研究では,ナノテクノロジーを基盤とするDDS(Drug Delivery System),抗がん剤の抗腫瘍作用への磁場の応用技術などと,がんの悪性形質の本態といえる,がん幹細胞の維持・進展,がんの転移や抗がん剤耐性の研究を連携し,新たなテクノロジーを背景にがんの克服を目指すものです。
また,平成22年3月にがん研究所は角間地区に移転します。本研究での連携は,がん研究所と角間地区のライフサイエンス研究者の連携によるバイオサイエンスの教育・研究の発展につながることが期待されます。