広汎性発達障害児の優れた能力に関わる脳内ネットワークを解明

掲載日:2013-1-28
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医薬保健研究域医学系三邉義雄教授らの研究グループは,産学連携のプロジェクトで開発した「幼児用脳磁計(Magnetoencephalography: MEG)」を活用して,一部の発達障害児は,言葉の意味を理解することは苦手であるが,目で見たものや文字の理解においては,健常児と同等,あるいは優れている傾向があることを示し,生まれながらに備わっている先天的な脳機能に由来する可能性を示唆しました。
今回のような幼児用MEGをもちいた脳機能評価は,現時点では脳疾患の新しい治療法を示すものではありませんが,幼児の複雑な脳機能発達と知的能力についての客観的な評価方法となることが期待されます。
この研究成果は,1月25日(ロンドン時間午前10時),英国科学誌『Scientific Reports』オンライン版に掲載されました。

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