金沢大学の角間キャンパスで卒業生たちが 新入生たちのために生活用品を無償で提供し,再利用してもらうことにより, 経費節減と環境保全の両方につなげようとする行事「学生リユース市」が 開催されました。
在学生たちが卒業予定者のアパートなどから回収した品物は,机,椅子, 棚,冷蔵庫,洗濯機など360点を超えました。比較的新しい洗濯機 がわずか3,000円で買えるなど,市内リサイクル店の1/10~1/5の 値段とあって,寒風の中,開始時刻までに約200人の長蛇の列となりました。 「はいどうぞ」の掛け声で新入生とその家族は一斉に売り場に殺到し, 我先にと商品を買い求め,わずか30分ほどでめぼしい商品が売り切れました。 今年で3回目となるこの行事は,本学の学生のほか,金沢市環境局, 金沢53(ゴミ)ダイエットネットワークなど市民ボランティアの協力により 成り立っており,1月の回収から4月の配達までと,準備,アフターケアも大変です。
しかし,物を大切に使ってエコにつなげようという理念は,多くの人たちに 受け入れられ,毎年規模が拡大してきています。今後の参考にと,金沢工業大学 の学生たちも視察を兼ねて応援に駆けつけてくれました。