科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業先端的低炭素化技術開発(ALCA) 平成23年度新規研究開発課題(プロジェクトステージ)バイオテクノロジーにおいて,理工研究域自然システム学系の高橋憲司准教授を研究代表者とする「イオン液体とラジカルを利用したリグノセルロースリファイナリー」が採択されました。今後は,木材などの非食バイオマスを対象としてエタノール燃料を作りだす,第2世代バイオエタノールの実用化に向けた研究を進め,安価なバイオエタノールを混合ガソリンなどとして用いることにより二酸化炭素の削減に貢献することを目指します。
ALCAは温室効果ガスの削減を中長期にわたって継続的かつ着実に進めていくために,ブレークスルーの実現や既存の概念を大転換するような『ゲームチェンジング・テクノロジー』の創出を目指し,新たな科学的・技術的知見に基づいて温室効果ガス削減に大きな可能性を有する技術を創出するための研究開発を実施・支援しています。これによって得られる研究開発成果は,将来のグリーン・イノベーションにつながるものと期待されます。