11月25日,金沢市内にて,第3回鈴木大拙-西田幾多郎記念金沢大学国際賞授賞式および記念講演会を開催し,学内外からオンラインを含め約120名が参加しました。
本国際賞は,本学にゆかりをもつ鈴木大拙と西田幾多郎にちなみ,臼井溢氏(昭和39年金沢大学医学部卒業)のご篤志を原資として,哲学・思想・宗教を中心とする分野で,国際的に卓越した業績を挙げた研究者を顕彰し,これにより,当該分野の研究の一層の進展を促すとともに,次代を担う若手研究者に対して大きな学問的刺激を与えることを目的として平成29年6月に創設したものです。
第3回受賞者のジェームズ ウォレス ハイジック 南山大学名誉教授は,西田幾多郎を中心とした日本哲学研究とその発信に大きな業績を挙げられ,その分野の国際的な展開の機運を醸成されました。また,国際的な研究ネットワークの構築・維持にも寄与され,その功績が極めて顕著である点が評価されました。
授賞式では,山崎光悦学長からハイジック氏に楯,副賞,記念品が贈呈されました。その後行われた記念講演会では,ハイジック氏が「西田哲学との出会い」と題し,西田幾多郎の思想や哲学が欧米諸国の哲学界に与えた影響やその意義について語りました。