人間社会研究域国際学系の市嶋典子教授は,被災地域に暮らす外国人児童生徒に対して学びのサポートをする支援者を養成するためのオンライン講座として,動画を作成し,公開しました。
在留外国人の増加に伴い,日本で就学する日本語を母語としない子どもも増えています。震災に見舞われた能登半島でも,在留外国人が増えているものの子どもの数はそこまで多くないことに加え,今回の能登半島地震の影響で,支援の手が届きにくくなっているという現状があります。そのため,外国人児童生徒の学びをサポートする支援者が求められていますが,より良い指導をしたいと考える支援者や,新たに支援を始めたいと考える人が学びたいと思っても,特に能登地域の場合は,地理的な面や震災の影響から対面での講座参加は難しいと言えます。そこで,このような人々が学べるように「外国人児童生徒への学習支援養成やスキルアップのためのオンライン講座」として10本の動画を作成,公開しました。
動画は1本15分で,子ども支援に関わる背景知識から実際の支援の方法や留意点まで体系的に学ぶことができるようになっています。支援者からは「分かりやすい」と好評をいただいており,能登地域の支援者にも周知され,活用されることが望まれます。
なお,本講座は「令和5年度日本語教師養成・研修推進拠点整備事業」(※)の一環で作成しました。
※「令和5年度日本語教師養成・研修推進拠点整備事業」の詳細は,下記よりご確認ください。
URL: https://jlt.w3.kanazawa-u.ac.jp/index.html
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