3月12日,21日,25日の3日間,医薬保健研究域保健学系の森下英理子教授は,石川県医師会・JMAT(Japan Medical Association Team: 日本医師会災害医療チーム)能登中部・能登中部保健福祉センター等と連携し,医師(診察)・看護師(採血・問診)・検査技師(超音波診断)・検査技師(採血・問診)・事務(ロジ)のチームをつくり,志賀町の各避難所にて静脈血栓症予防活動を行いました。
各避難所において,1~2月に検診を行った避難者の再検診を中心に合計59名の問診,下肢超音波診断および採血による深部静脈血栓症(DVT)検診を実施し,その結果,深部の静脈に生じる血栓である新鮮血栓を6名に確認しました。そのうち2名のDVT患者を医療機関に紹介し,フォローにも努めました。
さらに,足首・足指の屈曲進展などの運動指導,その他,メンタルヘルスに関する相談や血圧測定の希望がある場合にも,対応しました。
血栓予防のための弾性ストッキングも避難者に行き渡っており,急性期を過ぎたと考えられます。3月末にて,深部静脈血栓症(DVT)検診活動を一旦終了し,次のフェーズで支援できる活動内容の検討を行っています。
志賀町富来地区避難所での下肢エコーを行っている様子(3月25日撮影)
志賀町富来地区避難所での採血・診察の様子(3月25日撮影)
【研究者情報】
医薬保健研究域保健学系 森下 英理子教授