8月28日,金沢大学は北陸農政局との共創事業「ボーっと食べてんじゃねーよ!」(※)の一環として,石川県かほく市のIRIE FARM株式会社での農業体験プログラムを実施し,学生4名が参加しました。
本体験プログラムは,実際の現場での体験を通して,農業の現状や課題を理解し,課題解決に向けたアイデア創出の機会とするもの。8月から9月にかけて,IRIE FARM株式会社を含めた県内6カ所で実施し,延べ約35名の学生が参加する予定です。今回の受入先であるIRIE FARM株式会社は,県内有数のブドウ産地であるかほく市高松地域にあるブドウ農家で,さまざまな品種のブドウを栽培するほか,オーナーの竹中浩記氏は農地に縛られない「旅農家」を提案する株式会社KNOWCHでの活動などにも取り組んでいます。
参加学生は,現地の圃場(ほじょう)を見学し,竹中氏から石川県産高級ブドウ「ルビーロマン」やシャインマスカットの栽培の流れや工夫などについて説明を受けました。その後の意見交換では,高松地域ではブドウ農家の後継者不足や新規就農者としての若者の呼び込みが課題となっていることが述べられ,IoT(モノのインターネット)を活用したスマート農業化やインフルエンサーを巻き込んだPR戦略など,課題解決に向けたアイデアが生まれました。
本体験プログラムの参加学生は,10月以降に連動プログラムである「プレ・アグリソン」「アグリソン」に参加し,今回の体験や気付きなどを踏まえ,各農家が抱える課題を解決するためのビジネスプランを練り上げます。
※北陸農政局との共創事業「ボーっと食べてんじゃねーよ!」
本学学生を対象に昨年度から実施。農業や地域の現状を学び,農業に関心を持つ機会を提供することで,従来の考え方に捉われない斬新なアイデアで農業や食品産業が抱える課題の解決策を考え,社会実装につなげることを目的としている。
<これまで実施した今年度の体験プログラム>
・国産イ草の北限の産地で「小松イ草」の伝統と可能性に触れる!(2020.8.19)
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