1.派遣留学生が対象となる奨学金(大学推薦含む)
以下の①②の奨学金については、派遣留学への応募時に同時に申請することができます。
派遣留学の応募者の中から、各奨学金の条件を考慮し、大学で奨学金の割り当て(推薦)を行います。①②の奨学金については、派遣留学候補者が奨学金の種類を選ぶことはできません。また、決定時期は各奨学金により異なるので、注意してください。
注意:その年度の予算によって支給者数が変動します。希望者全員に支給されるわけではありません。なお、以下の制度は現行の取り扱いであり、今後、見直しや変更の可能性があります。
❶日本学生支援機構(JASSO)海外留学支援制度(協定派遣)〈給付型〉
日本学生支援機構(JASSO)から金沢大学に奨学金枠の割り当てがあった場合に、派遣留学生で本制度の受給資格を満たす学生に割り当てを行っている奨学金です。月額60,000~100,000円(派遣先地域により異なる)の奨学金が全派遣留学期間を31日ごとに区切った月数分受給できます。この奨学金は給付型のため返済不要です。
対象:日本国籍を有する者または日本への永住が許可されている者
JASSOの算出方法による留学する年の前年度の成績評価係数が2.30以上(3.00満点)の者。
※参考:成績評価係数の算出方法(JASSO方式)
(S単位数×3+A単位数×3+B単位数×2+C単位数×1+F単位数×0+合×3+否×0+不可×0+放棄×0)÷認定・保留を除く総登録単位数(小数点第3位四捨五入)
他団体からの派遣留学プログラムの奨学金を受ける場合、その奨学金の支給月額が本制度による支給金額を超えない者、ほか
※JASSOが実施する第一種奨学金、国内の第二種奨学金及び第二種奨学金(短期留学)との併給が認められています。JASSO給付奨学金(2019年度以降採用)との併給はできません。(休止手続きが必要です。)
※受給枠には限りがあります。希望者全員に支給されるわけではありません。
選考:本学からの推薦、日本学生支援機構での承認を経て、受給者が決定します。
決定時期:出発年度の5月に採否通知(3次募集応募者の場合は、6~7月頃の予定)
❷スタディアブロード奨学金「学域・大学院派遣枠a」〈給付型〉
金沢大学独自の寄附金を財源とした奨学金で、JASSO等の外部奨学金を受けられない者が対象です。JASSOの成績評価係数を満たす者はJASSOと同額・同じ期間を、満たさない者はJASSOと同額を1ヶ月分のみ支給します。本奨学金は給付型のため返済不要です。
※スタディアブロード奨学金の有無は年度の予算により異なります。
対象:本学に在籍する正規生で、派遣留学制度で本学と学術交流協定を締結する海外の大学へ留学する者、かつ、JASSO 等の外部奨学金を受けられない者
選考:本学での選考を経て、受給者が決定します。
注意:その年度の予算によって受給者数が変動します。希望者全員に支給されるわけではありません。
支給予定人数:若干名
❸公益財団法人佐藤陽国際奨学財団海外派遣奨学金〈給付型〉
東南アジアへ留学する学生が対象です。月額は80,000円で、この他渡航費として25万円と、交換留学一時金10万円、保険料等が支給されます。この奨学金は給付型のため返済不要です。
対象:1次(秋)募集で派遣留学候補者となった者で、財団が指定する対象国へ留学する学生および学業成績が GPA3.0 以上の学生
選考:本学からの推薦、佐藤陽国際奨学財団での選考を経て、受給者が決定します。
決定時期:書類選考結果 2月中旬、面接選考結果 3月中旬
❹JEES・馬場財団国際理解教育人材養成奨学金〈給付型〉
将来、教職に就くことを目指している学生が対象です。月額は10万円で、この他留学準備金(アジア地域:15万円、その他の地域:25万円)が支給されます。この奨学金は給付型のため返済不要です。
対象:1 次(秋)募集で派遣留学候補者となった者で、学部2年次以上の者、かつ、卒業後に初等中等教育教員になることを目指し、教職課程を履修している者
選考:本学からの推薦(1名のみ)、国際教育交流馬場財団での選考を経て、受給者が決定します。
決定時期:2月中旬
2.派遣留学生が応募できる奨学金
公益財団法人業務スーパージャパンドリーム財団派遣留学奨学金〈給付型〉
公益財団法人業務スーパージャパンドリーム財団により募集、選考される奨学金で、採用者には月額15万円の奨学金が支給されます。
対象:日本国籍を有する者で、単位取得を目的として留学する者
※大学2年生以上の学部生対象(大学院生不可)
語学研修目的の留学ではないこと、出発年度4月1日時点で35才以下であること、学業成績がGPA2.5以上(3点満点中)であること、所定の語学力基準を満たすこと ほか
応募方法:所属大学を通じて申請書類を財団に提出します。(募集時期:留学する年度の前年度1月、留学する年度の7月)
経団連グローバル人材育成スカラーシップ〈給付型〉
公益財団法人経団連国際教育交流財団により募集、選考される奨学金で、採用者に200万円の奨学金が一括支給されます。
対象:日本国籍を有する者、または日本への永住が許可されている者
将来、日本企業の国際的な事業活動において、グローバルに活躍する意思を持つ者、ほか
応募方法:希望者は下記のサイトより直接応募すること(募集時期:留学する年度の前年度の7~9月)
その他、以下のサイトを参照してください。
3.派遣留学生のための帰国後の奨学金
スタディアブロード奨学金「在籍延長支援枠」〈給付型〉
金沢大学独自の奨学金で、留学許可を得て海外留学することによって、標準修業年限を超えて在籍する必要が生じた者に支給されます。支給金額は、標準修業年限を超えた年における在籍期間のうち、留学許可を得て海外留学した期間に応じてクォーターごとに12万5千円(半期25万円・年額50万円)です。ただし、留学許可を得た期間を限度とします。
※授業料免除ではありませんので注意してください。標準修業年限を超えた年の授業料の納入を確認してから、本奨学金を支給します。
※スタディアブロード奨学金の内容は年度により変更します。詳細は最新のアカンサスポータルを通じた案内により確認してください。
対象:留学許可を得て海外留学することにより、修業年限を超えて在籍する必要が生じた者
応募方法:留学前に所属の学生留学担当窓口へ「留学届」を提出すること。あわせて、留学から帰国後、修業年限を越えた年の4月または10月に申請すること。申請後、必ず授業料を納付してください。応募様式は、募集時期にLMSコースに掲載されます。
選考:選考はありません。要件を満たす学生は、全員受給できます。(スタディアブロード奨学金在籍延長支援枠Q&A Q3参照)
スタディアブロード奨学金在籍延長支援枠Q&A
Q1.留学許可を得た留学とはどういうものですか?
A.外国の大学等で学修するため、休学せず、学長の許可を得て留学することです。留学期間は修業年限に含まれます。留学期間中も金沢大学に授業料の納付が必要です。派遣留学生は留学前に必ず「留学届」を提出し、留学許可を得てください。また、留学期間は留学先大学の学年暦と金沢大学の学年暦に基づいて判定します。
Q2.標準修業年限とは何ですか?
A.学域生は学則第38条、大学院生は大学院学則第6条を参照してください。
Q3.申請方法や手続きはどこで確認できますか?
A.申請方法は申請可能となる対象者に個別に連絡します。提出書類を確認の上、受給資格を満たす申請者に支給します。
Q4.奨学金の給付対象者は、「留学許可を得て海外留学することによって、標準修業年限を超えて在籍する必要が生じたものとする。」とあります。具体的にはどういったパターンがありますか?
A.本奨学金は、留学許可を得て海外留学した期間(クォーター数)を限度として、標準修業年限を超えた在籍期間中に支給します。支給額は1クォーターごとに12万5千円です。ただし、授業料免除や休学等で申請学期の授業料が納付されない場合、本奨学金は支給しませんので注意してください。
ケース1:標準修業年限内に留学を開始・終了する場合……支給対象
ケース2:標準修業年限を超えてから留学を開始する場合……支給対象外
ケース3:標準修業年限内に留学を開始し、留学期間中に標準修業年限を超過する場合……留学期間の時期および長さに応じて支給
※帰国後、4クォーター分を支給します
Q5.留学は3クォーターでしたが、在籍期間を1年半延長しました。6クォーター分の奨学金を受給できますか?
A.本奨学金の支給金額は、留学許可を得た期間に応じて決定します。留学期間(クォーター数)を超えて奨学金を受給することはできません。
ケース4:標準修業年限内に留学を開始し、留学期間よりも長く在籍期間を延長する場合……留学期間の時期および長さに応じて支給
Q6.金沢大学の授業料免除を受けています。本奨学金を申請することは可能ですか?
A.申請可能です。ただし、本奨学金は、在籍延長期間中の授業料の納付を確認した後に支給します。在籍延長期間においても授業料の全額免除を受ける場合は、授業料の納付がありませんので、本奨学金の受給者とはなりません。半額免除の場合は、本奨学金の支給額も半額となり、当該授業料の納付を確認後、奨学金を支給します。