ジャン・ムーラン・リヨン第三大学
2022年度 ヨーロッパ〈フランス〉
M.M.（人間社会学域人文学類 4年）
はじめに
私は2022 年8 月～2023 年5 月までの約9 カ月間、フランスのリヨンに留学していました。これから綴る体験記を読んで、少しでもフランス留学っていいなと思ってもらると幸いです。
留学前
フランスへの憧れ―それこそ私のフランス留学の原点です。1 年生の時に第2 言語としてフランス語を選択した理由も同じです。フランス語の学びを更に深めるため、そして英語プラスαとしてフランス語を自分の強みにするために留学を決意しました。フランスの中でもリヨンを選んだ理由は、リヨン第三大学が世界各国の多くの大学と協定を結んでいるグローバル校であることと、「美食の街」と呼ばれるリヨンでフランスの食文化を学びたいと思ったことです。留学前はやるべき手続きが多い事と語学面でとにかく不安でいっぱいでした。その不安を解消するために、フランス留学を経験した先輩に手続きのコツを聞いたり、簡単な語学レッスンをしてもらったりしていました。住宅補助CAF の申請には日本で発行された戸籍謄本の写しが必要など、日本で準備しなければならないことは徹底して準備しておくと後々楽だと思います。
留学中
学校生活
リヨン第三大学はキャンパスが市内にいくつかあるのですが、私は主にManufacture des Tabacs に通っていました。このキャンパスはコンパクトながら利用学生数が最も多く、構内は常に沢山の学生で賑わっています。市内の中心に近い位置にあり、主要なメトロⅮ線の最寄り駅も近く、アクセスは非常に良かったと思います。私はDEUF Programme Annuel のコースに所属していました。
授業は留学生必修の2 科目 フランス語コミュニケーションとフランス文化 に加えて、自分の興味のある分野の授業を選択して履修していました。基本的には全てフランス語による授業を履修していましたが、英語による仏英翻訳や英語学の授業も取っていました。全く分野の異なる環境学や美術史などの授業も自身の興味によって選択することも可能です。履修登録申請は基本的に1 回しかできないので、登録完了ボタンを押す前に現地の学生にオススメの授業を聞くなどして調べた方が良いと思います。授業スタイルについては座学です。課題量はもちろん授業によって異なりますが、1 回の授業で進むスピードが速いので、復習には力を入れてその日のうちに消化するよう心掛けていました。リヨン第三大学は日本語学科があることも大きな特徴です。日本に興味 ・関心を持つ学生と仲良くなることは互いにメリットがあるので、日本語学科の友達とカフェで勉強したり一緒にお昼ご飯を食べたり
して過ごしていました。
リヨンでの暮らし
フランス第2 の都市とも言われるリヨンですが、日本の大阪みたいに大都会な感じかな？と思ったら全然違います。意外と落ち着いていて住みやすく、歴史を感じさせる素敵な街です。「美食の街」と称されるだけあって街中にはミシュラン掲載歴のある有名なお店が立ち並び、ブションと呼ばれるリヨン特有の大衆ビストロでは学生同士でも気軽に郷土料理を堪能することが出来ます。
私はCROUS が運営する寮で9 カ月間一人暮らしをしていました。寮ではCROUS 主催の学生向けイベントが毎日のように開催されます。私は毎週水曜日の19 時から1 時間ヨガ教室に参加していました。参加費はもちろん無料です。他にも様々なCROUS のイベントを通して同じ寮の学生と仲良くなれたりするので、積極的に参加してみてください。
フランスといえばバカンス大国。夏休みを除いて1 週間程度の長期休みが年4 回もあるので、このタイミングで色んな所へ旅行に行きました。市内に空港があり飛行機で簡単にヨーロッパ中を飛び回ることも出来ます。普段の休日はParc de la Tête d’Or と呼ばれる大きな自然公園で友人らと料理を持ち寄ってピクニックをしたり、ローヌ川とソーヌ川の辺をふらっと散歩してみたりして、フランスならではのゆっくりとした時間の流れを楽しんでいました。また、「光の祭典」や「リュミエール映画祭」など大都市リヨンならではのビックイベントも毎年開催されるので、ぜひお友だちを誘って行ってみてください。
おわりに
留学前から留学を終える最後の日まで、本当に沢山の悩みや苦労を経験しました。かけがえのない仲間に恵まれ、このうえない幸せな日々を過ごせた留学生活でした。フランスで過ごした時間は、私にとって一生の財産です。これから留学に挑戦する皆さん、現地での生活は長いようで本当に本当に一瞬です。一日たりとも無駄にすることなく、「今」を全力で楽しんでください。応援しています。
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