フランス トゥールーズ大学ジャン・ジョレス校

掲載日:2024-7-16

トゥールーズ大学ジャン・ジョレス校

2022年度 ヨーロッパ〈フランス〉

M.S.(人間社会学域国際学類 3年)

私は、20229月から1月までの5か月間、フランス南部にあるトゥールーズ大学ジャン・ジョレス校に留学をしました。トゥールーズ大学への留学を決めたきっかけは、フランスと言えばパリなど北部をイメージしがちですが、日本人のフランス観にはあまりない南部での暮らしを肌身で感じたかったからです。

留学前の準備として、何をすべきか

語学力を少しでも向上させておくことが必要だと思います。そうすることでより前向きな気持ちで出発できると思います。

留学前はビザをはじめとした準備しなければいけないものが数多くあったように感じます。私は手続きに追われ、あまり語学勉強をする余裕がありませんでした。留学直前になると慌ててしまうため、前々から行っておくと良いと思います。留学すると、当たり前ですがほぼその言語しか聞かない環境です。5分ほどの短い時間でもいいので現地の言語に触れて少しでも慣れておくことが大切です。

留学先の情報について

寮から大学へのアクセスは、バスから地下鉄へと乗り継ぎます。大変な様に思いますがバスは約10分おきくらいに、地下鉄は数分おきに来るので意外と待ち時間は少ないです。寮から大学は移動距離がありますが、中心部へはバス一本で行くことができます。現地についてからの買い出しもJean Jaures周辺やCompans Caffarelli付近で済ませると比較的楽かと思います。

治安についてですが、ストライキ大国と言われることもあってストライキは度々起きます。土日は公共交通機関が止まることもありました。ストライキの内容にもよりますが、変に近寄らなければ危険に巻き込まれることもないので過度に心配する必要もないかと思います。また、ある程度都市部なため夜間の1人外出はなるべく控えた方が良いです。現地の方から危ないと教えてもらいました。もし夜に歩くことがあればなるべく人通りの多いところを歩くか、早めに家へ戻ることをお勧めします。

留学中に取り組んでよかったこと。

留学当初は現地の授業や会話を理解するのに非常に時間がかかり、苦労することも多かったです。その際に、私はなるべく外出するようにしていました。

看板の文字を見て「こういう時にこの言葉を使うんだ」と知ったり、駅のアナウンスで「こうやって発音するんだ」と知ったり、外へ出るだけでもたくさんのフランス語に触れることができます。

また、お店での買い物や現地の友人との食事も大切にしていました。買い物をするだけでもレジで会話したり、店員に話しかけられて一緒に商品を探してもらったり多くの会話の機会があります。友人との食事ももちろんお互いにたくさん話すので、フランス語の会話を向上するきっかけになりました。

勉強して知識を身に着けることももちろん大切ですが、日常の中に取り込んで学ぶことができるのも留学の魅力だと思います。

留学を通して

留学を通して、以前よりも話す勇気がついたと感じています。

きっかけはあるクラスメイトの姿です。そのクラスメイトは授業中も楽しそうに話し、気になったことは何でも先生に質問していました。しかし、会話を聞いていると完璧な文法で完璧に話しているというわけでもありません。

私は相手の言っている意味が分かっていてもきちんとした文が話せないからまだ会話は難しいと消極的になっていましたが、その姿を見てまずは口にしてみようと思えるようになりました。

そのおかげでフランス語能力も徐々に伸び、クラスメイトとの会話も弾むようになりました。

これから留学を考えている皆さんへ

最初から完璧でなくても、留学生活はいくらでも充実させられると思います。私は約半年という短い期間でしたが、帰国が近づく頃には帰りたくないな、まだ居たいなと思うことが多く充実した留学生活を送ることができたと思っています。

不安があっても、飛び込んでみてください。自分は話せない、自信がないと思っている方もまずは話してみるといいかもしれません。周りは思ったより間違いを気にしていなかったりします。

留学が皆さんにとって、少しでも行ってよかったと思えるものになることを願っています。

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