フランス ロレーヌ大学

掲載日:2024-7-16

ロレーヌ大学

2022年度 ヨーロッパ〈フランス〉

Y.S.(人間社会学域国際学類 4年)

私はフランス、ナンシーにあるロレーヌ大学に5か月間留学しました。

留学前の準備

留学先の大学が決まってからは、入学手続きやビザの申請、入寮のための手続きなどで忙しかったです。ビザについては、申請者が集中する時期のため早めの行動を推奨します。また、入寮のためにフランスのVISALEというサイトで賃貸保証人を立てるのですが、申請が下りるまで時間がかかる場合があるので案内が届き次第早めに取り組むことをお勧めします。派遣留学レポートにも記載しましたが、私の寮では大学で入る保険以外にフランスの住宅保険に加入する必要がありました。私は寮の受付で保険のグレードが足りないと指摘されたため、その場でスマホで手続きをしました。スムーズな入寮のために渡航前に加入しておいてください。
語学面についてはフランス語の授業を多めに取ったり、TCFを受けたりしていました。これまでは文法・読み書きに力を入れていましたが、留学が決まってからは苦手なリスニングに力を入れていました。それでもなかなか成長せず、渡仏後も苦労したため留学に行きたいと考えている方はリスニングとスピーキングをまず頑張ってください。

留学中の授業

ロレーヌ大学ではB2以上で現地の大学生と一緒の授業を履修することができます。私は持っていなかったのでDEFLEという語学学校に通いました。ここでは留学生だけでなく、働いている大人の方も通っています。初めにプレイスメントテストが行われ、クラスが分けられます。クラスで授業を受けていて感じたことは、みんな積極的に話しているということでした。周りとのスピーキング能力に大きな差を感じ、最初はやっていけるだろうかと不安になることも多かったです。しかし、授業では一人一人発言する機会が多いため段々慣れていきます。案外文法は気にしなくても大丈夫で、なんでもいいからとにかく喋ろうと意識を変えてからは話すことも億劫にならず、楽しく授業を受けることができました。
授業の内容については、基本の授業と選択授業があります。基本の授業は毎日3〜4時間、週ごとのテーマに沿って行われます。最初は公共交通機関やごみ捨てのルールなどナンシーでの生活に必要な知識を扱い、それ以降は健康、環境、人間関係をテーマに語彙や表現を学び、後半から本格的に文法を学びます。毎日必ず4技能に取り組むことができます。選択授業は会話とDELF対策の授業を選択しました。ここでは他クラスの学生と交流することができました。会話の授業は主にグループワークで、楽しみながらたくさん話せる良い機会でした。

留学中の生活

ナンシーは学生が多いためか治安がとても良かったです。週末はバスが無料で乗れたり、学生証で美術館に無料で入れたりでき、暮らしやすかったです。また、日仏協会の方に招待いただき、アニメストというジャパンエキスポのようなイベントにボランティアとして参加しました。私たちのブースにたくさんの方が訪れてくださり、知らない方とフランス語でお話しするという良い経験ができました。チップをいただくという人生で初めての経験もできました。12月に差し掛かってくると街中がクリスマス仕様になります。ナンシーでもクリスマスマーケットやイベントが行われますが、ぜひストラスブールのクリスマスマーケットに訪れてみてください。フランス人のご家族に誘っていただき、ストラスブールに行きましたが、大規模で街もアルザス地方らしい景観が素敵でした。長期休みでは、パリやモンサンミシェルなどへ旅行に行きました。ルーブルなど国立の美術館は学生ビザで入館無料になるため、盗難に注意しながらパスポートを持っていきましょう。学生ビザのコピーでは断られます。
私の入った学生寮は一人部屋だったため、プライベートが確保できるという点では良かったです。ほかの学生と会話する機会はキッチンであったとき程度だったため、たくさん話してスキルを上げたいと考えている方は自分でルームシェアやホームステイを探してみると良いと思います。学校でも授業後に現地学生との交流ができる日があったり、現地学生が主催する交流イベントも頻繁に行われるため、そちらも積極的に参加してみてください。

最後に

私は留学に行って本当に良かったと感じています。勿論知らない土地で生きていく心細さはありましたが、それ以上に異文化に触れること、異なる価値観を持つ人と話すことが楽しかったです。半年という短い期間ではありましたが、帰国するころには最初と比べて格段にフランス語が上達していることに気づきました。留学を迷っていたり、言語に不安を感じている方もいると思いますが、半年でもいいのでぜひ留学に行ってみてください。帰るころには自分の成長を感じられるはずです。
最後になりましたが、留学に際し支えていただいた留学推進係の皆様や先生、両親、友人、日仏協会の皆様には本当に感謝しています。ありがとうございました。

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