オーストラリア ニューイングランド大学

掲載日:2024-7-16

ニューイングランド大学

2022年度 オセアニア〈オーストラリア〉

N.A.(国際学類 4年)

私は2022926日~2022129日まで、ニューイングランド大学付属の語学学校の授業を履修しました。2か月という短い留学期間でしたが、学ぶこともたくさんありました。留学前、留学中、留学後の経験について、反省点ややってよかったことについてまとめたいと思います。

留学前
留学先の選択

私は大学入学時から、在学中に留学に行きたいと考えていました。1年生の頃は、2年の夏募集でアメリカの大学に申し込もうと考えていたのですが、1年生の終わり頃に新型コロナウイルス感染症の流行が広まりました。それから大学の授業はオンラインになり、友達と会う機会も減り、自宅でごろごろ過ごしている中で、今後どうなるのかも留学に行けるのかもわからない状況で、留学に対するモチベーションが低下してしまいました。結局2年の夏募集では応募せずに、3年生になってから春募集でオーストラリアの大学に応募しました。留学先の大学を決めるのには時間がかかりました。周辺環境や大学の特色など、大学のウェブサイトや留学した人の体験記をネットで探したり、金沢大学の先輩の留学体験記を読んだりしながら、ニューイングランド大学への応募を決めました。

留学前の準備

まず大変だったのが、留学計画書の作成です。留学計画書では「ただ留学してみたいんです!」と書くことはできないので、自分がなぜ留学したいのか、何を学びたいのかなどをじっくり考える必要がありました。しかし、この段階でじっくり考えてみる事はその後の準備や留学中のモチベーションの維持にとって大切です。私は英語教師になりたいので、英語力を上げたいのはもちろん、どのように英語が教えられているのかを体験したいと思っていました。また、卒業研究に関連する授業を履修したいという気持ちもありました。

語学面に関しては、ニューイングランド大学に留学するためには、TOEFL iBT 79点以上、IELTS 6.0以上が必要とされていましたが、私はTOEFLを3回受験して目標点に到達することができませんでした。私がやったことは、①TOEFLの単語帳を使って語彙力を上げる②問題集を使って時間を計りながら解く(R)Podcastで英語のラジオを聞いて速さに慣れる(L)④問題集やネットからどのような質問が問われるか情報を集め、即座に英語で答える練習(録音をして、ノートに自分の解答を写し添削する)(S)⑤参考書を読みながら高得点を狙える文章構成を勉強することなどでした。3回の受験を通して12点ほど上がりましたが、目標達成できなかった原因は明白です。早めの対策、勉強の習慣化ができていませんでした。早めの対策、勉強の習慣化、そして自分の弱点を理解した上での対策が重要になります。

最後にその他様々な手続きがあります。ビザの申請、海外保険への加入、パスポート更新、協定校とのやり取り、授業料の支払い(付属の語学学校に通ったため)、寮の申し込みなどです。ここでも反省点がありました。大学のサイトを通して登録や寮の申請を行いましたが、私は難しい状態になったときに、後回しにしてしまった結果ギリギリになって、いろいろな人に迷惑をかけてしまったので、困ったことやわからないことは後回しにするのではなく、周りに相談しながら責任を持って進めていくということが大切だと気づきました。

留学中

私は語学要件を達成できなかったので、ニューイングランド大学の付属の語学学校の授業を10週間履修しました。その後大学の授業を履修することも可能でしたが、教育実習や教員採用試験が控えていたので、語学学校の授業だけ履修することに決めました。English Language Centre(ELC)の先生と、中国、ネパール、インド、パキスタン、ナイジェリアなど様々な国からの留学生(15)と一緒に、月~金曜日まで毎日5時間学びます。私のクラスはオーストラリア時間で午後1時~6時まで(そのうち1時間は休憩)、その後1時間の自習(課題)という感じでした。普段は対面授業ですが、コロナの影響でビザの発行が遅れている学生もいたことから、全てオンラインでの受講となり、大学の寮で授業を受けました。ELCの授業を受けてよかった点は、10週間の授業でも英語力が格段に上がった点です。特に毎日ペアやグループで話すのでスピーキング力が上がり自信が付きます。さらに他の技能はもちろん、リサーチスキルを上げるための課題があり、レポートの書き方、ノートテイキングの仕方、資料の探し方など大学生として必要なスキルを鍛えることができます。また、いろいろな国の留学生と仲良くなれます。

生活面では、ニューイングランド大学のあるアーミデールという街は、自然豊かで心穏やかに過ごすことができました。教会がたくさんあり、周りの人がみんな優しくて、寮の窓からカンガルーが見える、そんな環境でした。私の留学生活の中で大きな出会いが2回ありました。1つは、あるご家族との出会いです。教会で留学生のサポートなどをされているご夫婦で、旦那さんは金沢大学の先輩でかつてニューイングランド大学に留学し、奥さんは日本に留学していたことがあります。寮の友達が紹介してくれて知り合うことができました。お二人に誘われて毎週日曜日に教会の礼拝に行くようになり、土曜日には聖書の予習をしたり、観光地などに連れて行ってくださったりしました。2か月という短い留学期間だからなるべくたくさんチャレンジしてほしいと声をかけてくださり、たくさんの経験ができたのはお二人と出会えたからだと思います。教会の留学生向けイベントで、仲の良い友達ができました。出会ったのは帰国のたった一週間前のことですが、1週間で一緒に出掛けたりごはんを作ったり、今でも電話するくらい仲が深まりました。彼女は中国からの留学生なので、彼女が帰国した後中国で会えるように今中国語の勉強とアルバイトを頑張っています。

留学後(留学を振り返ってアドバイス)

これまで書いてきたことを振り返り、留学前の準備では①早めの対策、継続的な学習、弱点の把握②周囲に相談しながら責任をもって準備を進めることの2点を意識して英語の米ン教や準備を進めることが大切だと思いました。また、留学中には無理をし過ぎないように、ときには心と体を休め、つらいときは留学に来た目的を思い出してみたり、自分ができるようになったことに意識を向けてみたりすると良いと思います。

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