ベルギー ゲント大学 

掲載日:2024-7-16

ゲント大学

2023年度 ヨーロッパ〈ベルギー〉

T.K.(人間社会学域国際学類 4年)

留学先、留学時期について

私は、ベルギーのゲント大学に大学3年生の9月から大学4年生の6月まで約10か月留学しました。この留学先を選んだ理由は、①英語が日常会話であること、②おしゃれな街並みの中で暮らすこと、③食べ物が好きなこと、④レベルの高い大学で学べること、の4つが大きくあります。留学をするにあたって、英語を話す国に行きたいと考えていました。その中でも、アメリカやオーストラリアではなく、写真などを見て街並みが好きだなと思ったゲントという場所を選びました。ヨーロッパで英語留学ができる国は限られているので、ベルギーはヨーロッパに留学したい人におすすめです!個人的な話になりますが、ビールがおいしいことも留学先を決める理由になりました。ゲント大学はインターネットで調べていたときにレベルの高い大学だとも書かれていたので、どうせ留学するならチャレンジしたいと思い、決めました。

留学前の準備として、何をすべきか

おそらく、みなさんがいうと思いますが、語学勉強です。私もギリギリまで苦しんだ点ではありますが、今はコロナも収まって、英語を話す機会が増えていると思うので、積極的に英語に触れて、TOEFLIELTSなどのスコアを伸ばすことに注力すると良いと思います。私は、ギリギリまでスコアが伸びず、とても焦ったので、語学スコアの取得は本当に早めの対策と受験をおすすめします。あとは、家探しも留学準備の中では重要でした。ゲント大学は留学生が多く、2学期留学する人は寮に入ることができないので、自分で家を探す必要がありました。現地には行けないので、先輩や現地の教授に手伝ってもらいながら、なんとか家を見つけました。留学が決定したら、早めに家探しをすることをおすすめします。

留学先について知っておくとよい情報

天気についての情報をもっと知っておいたらよかったなと思います。ヨーロッパに行ったことがなく、なんとなく洋服をもっていきましたが、想像より寒く、夏服は最後の2か月ほどしか使いませんでした。逆に、防寒具が少なかったので、行ってからすぐダウンコートを買いました。先に気温などを調べておいて、荷物を準備すると良いと思います。あとは、現地についてからやらなければならない手続きについても、ある程度調べておくと焦ることも少ないと思います。最初は、言語も通じないことがあるので、調べられることはたくさん調べておくと良いと思います。

留学中に取り組んでよかったこと、その理由

最初は、日本語学部の「友の会」というコミュニティのイベントにたくさん参加しました。最初は友達ができるか不安だと思いますが、日本に興味を持った学生が集まるので、たくさんの友達ができました。あとは、学校が主催するイベントなどにも積極的に参加していました。自分とは違う学部の学生が集まるので、普段とは違うコミュニティを知ることができます。また、大学主催のイベントは食べ物を用意してくれていることも多いので、おいしいものを調達しに行くこともありました。いろんなイベントに顔を出せば、コミュニティも広がるので、私は現地の高校に日本料理を作りに行く活動をしたり、大学のボランティアスタッフとして活動したりするような機会もいただけました。

留学中の苦労、それをどのように乗り越えたか

最初は、自分の英語力に対する自信を完全に失って、話すことが怖くなりました。それでも、現地で一緒に頑張っている先輩や友達を見て、頑張って話そうと思っていました。一番は、自分のつたない英語を聞こうとしてくれる友達とたくさん話すことだと思います。私はその友達から、たくさんの単語やスラングを教えてもらって、少しずつ英語力を伸ばしました。お正月がちょうどテスト期間で、日本の家族や食べ物が恋しくなりましたが、ゲントには日本人もたくさんいるので、パーティーを開いたり、日本食を一緒につくったりして寂しさを乗り越えました。

留学経験をこれからどのように生かしていこうと考えているか

留学を通して、人とかかわることでエネルギーをもらえることや、困っているときに助けてもらえるありがたさを実感しました。日常生活でも、日本語が分からず困っている人がいたら、遠慮なく話しかけられるようになりました。あとは、イベントなどに積極的にかかわることで、自分のコミュニティを広げていきたいとも思っています。勉強面に関しては、ゼミが英語で行われるのですが、以前より自分の意見をしっかりと主張できるようになったので、より深いディスカッションができるようになりたいです。あとは、卒論もヨーロッパやベルギーについて何か自分の経験から書けないかなと思っています。

卒業後の進路について

民間企業に就職する予定です。留学中に、日本の企業がベルギーまで説明会をしに来てくださる機会があり、そこから就職活動を始めました。最初は、語学力を生かしたいというように考えていたのですが、おそらくどの仕事でも語学力が求められる時代になるだろうと思い、あまりそこには執着しなくなりました。現在は、日本で働く人(日本人も外国人も含め)をサポートできるような仕事ができる企業に就職予定です。

留学してよかったこと、成長したこと、その理由

自分の視野が広がり、いろんな人のことを考えて話すことができるようになったと思います。自分がこれまでいたコミュニティよりもさらに多様な価値観、宗教観、ジェンダー観を持った人たちの中で生活していたので、先入観や固定概念が少し薄れて、考え方の幅が広がったと思います。あとは、メンタル面でも成長したと思います。これまであまり大きな失敗はせずに、というより避けて生きてきたのですが、違う国での生活となると、うまくいかないことや予想外のことのほうが多かったです。でも、そんなカオスな状況も楽しもうというマインドはついたと思います。落ち込み続けていても、助けてくれる家族やいつもの友達はいないので、そういう環境が成長させてくれたと思います。

派遣留学を志す後輩へのメッセージ

今留学がとても楽しみな人や、不安でいっぱいの人、留学するか迷っている人がたくさんいると思います。個人的には、留学という自分の成長のためだけに時間を使える機会は簡単には来ないですし、年齢を重ねるうちに遠のいてしまうと思っているので、みなさんの背中を押してあげたい!と思っています。私は初めての1人暮らしがベルギーで、本当にうまくいかないし、そんなに英語も得意じゃないしという状況でしたが、留学したことを後悔したことは1回もなかったです!とにかく最高に楽しかったですし、出会った友達が大好きで毎日連絡してしまうくらい、その場所が大好きになりました!留学に挑戦しようとしているみなさんにも、素敵な留学生活が訪れますように。

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