ゲント大学
2022年度 ヨーロッパ〈ベルギー〉
A.K.(人間社会学域国際学類 4年)
私は2022年9月から2023年7月の約10か月間、ベルギーのゲント大学へ派遣留学に行ってきました。私自身の経験から、留学を考えている皆さんに、留学中大切にしてほしいことを2つお伝えしたいです。それは、1. 挑戦を恐れないこと、2. 携わってくれた人への感謝の気持ちを忘れないことです。
1. 挑戦を恐れないこと
「迷ったら挑戦してみる」私が留学で学んだことです。授業で発言しようと手を挙げたこと、ボランティアを始めたこと、行ったことのない街や国に行ってみたこと、クラスメートに話しかけてみたこと、誘ってもらったパーティーに出席したこと。やるかやらないか選択の連続でしたが、やって後悔したことは1つもありません。授業のディスカッションでうまく自分の意見が伝わらなかったり、ボランティアを始めたころなかなか仕事が覚えられずメンバーに迷惑をかけてしまったり、夜行バスで隣の国のドイツに行こうとしたのにバス乗り場を間違えて電車を乗り継いで行く羽目になったり、数えきれないほどの失敗をしました。しかし、私はその挑戦と失敗が自分の成長に繋がったと感じています。授業では、どうしたら意見がより伝わりやすくなるか、クラスメートの話し方や単語の言い回しを観察して見習いました。ボランティア活動では、分からないことを分かるまで素直に聞きました。これらは、行動力やコミュニケーション能力を身に付けること、かけがえのない友人に出会うことに繋がりました。大変そう、失敗して恥をかくかもしれない、などの不安がよぎるかも知れませんが、自分を成長させる機会や他の学生との素敵な出会いなど、必ず得られるものがあります。挑戦するか迷ったら、挑戦してみるという選択肢を取ってみてください。留学に行くという大きな決断をしたみなさんなら、きっとできます!
2. 携わってくれた人への感謝の気持ちを忘れないこと
留学をするにあたり、多くの人がサポートをしてくれました。家族は、資金面から精神的な面まで支えてくれました。ホームシックになったときや悩んだときは、いつも話を聞いてくれました。現地の友人は、現地でトラブルに巻き込まれたとき親身になって助けてくれました。金沢大学の留学プログラムのスタッフや教職員の方々は、私たちが留学に行くチャンスをつくるために、協定校と良好な関係を築き、奨学金などの申請手続きにおいてサポートをしてくださいました。私は支えてくれる人への感謝の気持ちを表すために、留学の目的や帰国後のありたい姿を明確にして、それに向かって努力することを決意しました。留学生活に慣れてきたころ、何となく日常の流れに身を委ねがちになっていることに気付き、留学の目的の一つであった「多様な人々を受け入れる柔軟性を身に付ける」ということを再確認しました。そして自分ができることを考えて始めたのが、前述したボランティア活動です。学生団体に参加し、異なる国籍や専門分野の仲間たちと協力して働く経験を積みました。目標だった多様性を受け入れる柔軟性だけでなく、傾聴力や、信頼構築力なども身に付けることができたと感じます。人によって感謝の伝え方はそれぞれだと思いますが、留学には多くの人の支援があることを忘れず、留学生活を充実させてください!
最後に、
これから留学経験をどのように生かしていきたいかお話しさせてください。私は、現在国際寮で留学生のレジデントアドバイザーとして活動しています。自身の留学経験から、新しい環境や、言語、文化の違いによる不安な気持ちがよくわかるので、留学生が気軽に相談できる雰囲気を作ることや、どんなサポートを求めているのかを自ら考えて行動することで、彼らが安心して快適な生活を送れるように努めていきたいです。楽しいことも辛いことも共有できるような、親しみやすく頼れるRAになれるよう、これからも努力します。
また、ASEANの学生に金沢と金沢大学の魅力を発信する役目を任せてもらっています。金沢や金沢大学の魅力を最大限に伝えること、ハラール料理の有無などASEANの学生の懸念点を理解した上でコンテンツを作成することで、多くの人に興味を持ってもらえるように、責任をもって努めたいと思います。
就職先では、言語や文化の違いを越えて多様な人々とコミュニケーションを取り、多くの人々の幸せに貢献したいと思っています。
挑戦を恐れず、感謝の気持ちを忘れず、最高の留学にして下さい!皆さんの留学が実りあるものになりますように、心から応援しています!