オルレアン大学
2023年度 ヨーロッパ〈フランス〉
M. M.(人間社会学域 国際学類 3年)
私は、2023年9月から2024年5月までの約9か月間フランスのオルレアン大学に留学していました。留学先としてフランスを選んだのは、初修言語でフランス語を学んだことがきかっけでした。フランス語を勉強していくうちに、フランスの文化や芸術等に興味を持ったため、フランスを留学先に決めました。
留学前はビザや入寮、保険加入など、様々な手続きが必要でした。慣れないフランス語で手続きをしなければいけなかったため、想像以上に手続き完了まで時間がかかりました。一部は、渡仏後も手続きをしていました。例えば、CROUSの入寮の手続きでは、RIB等の銀行口座の情報を求められましたが、日本の銀行口座の情報にはないようなので、渡仏後に口座を作ってから提出しました。ストレスのかかる手続きでしたが、以前留学されていた先輩方やオルレアン大学の学生がサポートして下さったおかげで、完了することができました。これから留学される方には、余裕があるうちにどんどん手続きを進めていくことをお勧めします。寮を利用する予定の人は、手続きが遅くなると、渡仏してもすぐに寮に入れないことがあるため気を付けてください。また、語学面ではリスニングの強化と文法用語をフランス語で覚えていくと良いと思います。入寮の際や一番初めの授業のオリエンテーションからすべてフランス語で対応することになるので、フランス人の話すフランス語を聞いて理解する練習をしていくと良いと思います。また、文法の用語をフランス語で覚えておくと授業がわかりやすいと思います。
私の住んでいた寮は大学から徒歩5分のところにあり、非常に通学しやすかったです。寮によって大学までの距離は異なりますが、大学までのバスやトラムがあるのでどの寮でも通学に不自由はないと思います。バスやトラムの駅は場所によって治安が悪いところがあるので、常に周囲に警戒して過ごしていました。買い物は、大学からトラムで15分くらいのところの大型スーパーマーケットを利用していました。たいていの日用品や食料は揃っていました。また、大学からトラムで20分ほどのところにIKEAもありました。
気候についてですが、私の留学していた時期は、寒い期間が長かったように感じました。個人的には、冬はウルトラライトダウンとマフラーでぎりぎり凌げるくらいでした。
授業について、まず初めに大学のオリエンテーションとクラス分けテストがあり、それぞれのレベルのクラスに振り分けられます。私がいたクラスは、10人前後で、ほとんどのクラスメイトは年上の方でした。授業が始まると、先生の説明について行くのがやっとで、苦労したのを覚えています。数か月経つと、それぞれの先生のフランス語の癖も掴めてきて、リスニング力が上がっていることを実感できました。私はスピーキングの方が苦手だったので、大学の学生主催のイベントに参加したり、大学の学生とご飯を食べたり、日常の中で話すように心がけていました。他にも、1セメスター毎に参加無料のツアーのようなイベントがあり、先生と生徒で和気あいあいといろいろな場所を巡り、フランスの歴史や芸術、食への理解を深めることができました。
留学中は、本当にたくさんの出来事があり苦労することもありましたが、その分成長でき、大抵のことには動じなくなりました。そして何より、様々な出身や状況にある人々との交流や歴史的な建築や芸術、食文化を肌で感じられたことが、私の世界を広げてくれました。約9ヵ月という短い期間でしたが、フランスへ留学できたことが大きな財産になりました。これから留学に行く方々も、充実した留学生活を送れるよう願っています。そして、最後になりましたが、留学に際し尽力してくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。